釣りが趣味、知人に漁師がいる、漁港が近い・・・・といった人は新鮮な魚が大量に手に入ります。
「入れ食いだった(喜)」「バケツ一杯貰った(喜)」「勢いで買った・・・・トロ箱5杯(自爆!)」
ご近所にお裾分けしても余るというときは、保存食作りの出番です。
冷凍保存してもOKですが、加工してから冷凍したほうが断然ユーズフル!
衛生面さえ注意すれば、私にだって作れる、おなじみ「魚の干物」の作り方の紹介です。
下拵えが済んだら塩水に漬ける!
左の写真は「チカ」。シシャモやキュウリ、ワカサギの親戚で、冬の北海道の海釣りの人気対象魚です。ところによって「ツカ」と呼ぶ地域もあります。鮎とも遠縁にあたるらしく、海の魚なのに匂いがとても良く似ています。
下拵えとは、
@粗塩で擦って魚体の汚れを落とす。
Aワタ、エラ、血合いを取り除いて良く洗う。
この2点。
左の写真はチカのワタ(内臓)です。卵や精巣は腹の中に残したほうが美味しく仕上がります。幾つか取れてしまってますが(笑)
漬ける時間を加減する!
魚を塩水に漬けることを「タテ塩」と呼びます。私は、粉砕塩(粗塩)で海水より辛目の塩水を作り、魚体の大きさに応じて漬ける時間を変えています(日本酒を極少量添加するのもグッド)。他に、魚体に塩を直接まぶす「フリ塩」という方法もありますが、塩味がばらつく上、1尾ずつ処理するのが面倒なので私は好みません。
チカの場合、タテ塩15〜20分で引き上げます。こうした小型魚は写真のようにロングサイズの竹串をシッポの付け根に刺し通して、数尾まとめてしまうのが私の流儀。逆さ吊りにしたほうが腹の水気が垂れ落ちやすく、乾くのが早いのも見逃せません。
洗濯物乾し器(通称タコ足)に串刺しの魚をセットして、ビニールハウスのフレームに吊るして乾燥させます。冬場のことなので、当然、ビニールは除去してありますよ。このやり方ですと、罠でも仕掛けてあるように見えるのか、ネコやカラスは全く近寄りません。ただ、一晩中吊りっぱなしにするとキツネが来るので、暗くなる頃には回収しますが・・・・
半日〜1日、乾燥させる!
吊り下げた直後は、こんな感じです。表面も卵も精巣もジメッとして生魚そのもの。間の悪いことに、天気が悪くなってきました。魚は鮮度が命なので、待ったが利きません。予定通り、作業を強行します。
7時間後がこの状態。北海道は空気が乾燥しているので、ご覧の如く、曇り空でも干物が作れます。厳冬期であれば、俗に言う「シバレ乾し」も可。干物を手作りするにはウッテツケの環境ですね。他の地域ではもっと乾燥時間が必要です。扇風機などで補助すればスピードアップ可。
※蝿のいる季節はジッパー式の網カゴ使用が大前提です!
どうです? カラッと仕上がってるでしょ?
ビニール袋にブチ込んで冷蔵庫に入れておけば1週間は楽に保ちますから、天気の良い日に太陽に当てて旨味を増やすこともできます。長く保存したければ、冷凍すればOK。
オカズに! 酒の肴に! 山の携行食に!
日持ちするし、軽く炙ればすぐに食べられるし、とても美味。
白身魚の干物に醤油の味は強すぎます。酢が良く合います。
粉唐辛子を振るのもお勧め。
ホームメイドの干物は最高!
今度は「ナメタガレイ」が手に入りました。壮観な眺めでしょ?(喜)
カレイの干物は「ソウハチ」がポピュラーですが、ナメタも旨いです。
タテ塩20〜25分。乾燥時間は丸1日。毎日食っても飽きません。
この他、我が家では岩魚やサンマも干物にして楽しんでいます。
手作りすれば、塩加減、干し具合が自分で調整できるので、お店で売っている物より美味しい干物が作れて、軽く燻煙をかければスモークに早変わり。私は、しょっちゅう作って食ってます。当たったことは一度もありません。しかし、手作り食品は全て自己責任です。衛生観念のシッカリした人が素性の正しい新鮮な食材を使ったとしても、食中毒が起きる可能性はゼロではありません。それが理解できない人は市販品をご利用になるのが無難です。