自家製「味噌ワサビ」で悶絶する

山菜には神代の時代から自生しているその土地固有のものと、何らかの事情で外国から入って定着した外来種があります。このページで紹介する「畑ワサビ」あるいは「山ワサビ」と呼ばれる「ホースラディッシュ(西洋ワサビ)」は後者にあたり、元々は粉ワサビや練りワサビの主原料として大量に作付けが行なわれる農産物だったものが畑から逃げ、その後、栽培地域の減少に伴って、いつしか野山の生き残りが山菜の仲間になった・・・・という変り種らしいですね。

私共の暮らしている地域では天然物(という呼び方も何だか変ですが)にお目に掛かることは先ずありません。何らかの原因で絶えてしまったらしいのです。土地のお年寄りは「俺の若い頃には、どこそこに沢山生えていたから、行ってごらん」と教えてくれますが、無駄足になることが殆んどです。

無いとなれば、余計に欲しくなるっす! 無いなら自分で栽培するっす!

山菜は栽培が難しいものが多いです(簡単に栽培できる物は野菜に化けてます)が、コイツは元々が作物なので、栽培は容易です。天然物が入手できないので、辛抱たまらず苗を調達して菜園の片隅に植えたら、増える増える。増えすぎて、他の野菜を圧迫して今では厄介者扱い(大汗)。

でも、食えば滅法旨いので退治せずにホッタラカシ〜(笑)

畑ワサビの旬は「春の芽吹き」と「秋枯れ」の2回。

これは、雪解け直後の4月に芽吹いたものです。(右上はニラの芽)
葉が伸びると途端に風味が落ちて苦くなるので早取りするべし!

畑ワサビは、一度植えたらどうにもならないほど蔓延りますから、採取するときは、スコップと鎌でザクザクやっても全然平気。

でも、こういう掘り方をすると、切れた根の先1本からでも再生してしまうので、反って繁茂を促しているようなもの。

自家栽培をお考えの人は、十分にご注意ください。

掘り上げた畑ワサビをタワシで擦って奇麗に洗い、変色した皮を包丁でこそげ落として下拵え完了。

醤油をタップリ注いだボウルに素早くオロシます。


※猛烈な臭気で噎せ返ります。喘息の人は手出し無用でっせ。

味噌をドッサリ投入して手早く練り上げます。

サランラップを利用して食べ切りサイズに分包&即冷凍!

増やす場合は頭(芽の部分)を残します。コイツを畑に植え戻せば、2年で同サイズに復活しますよ。恐るべし、ホースラディッシュ!

近江屋特製 「味噌ワサビ」


100グラム/800円(送料別)で地方発送承っております(ウソ)

写真の「味噌ワサビ」は、2004年4月に拵えて冷凍保存した物なんですが、3年後の今も風味は殆んど損なわれておらず、メチャ旨いまんまです。(味噌もワサビも食品の保存性を高める成分ですから、当然といえば当然ですが、ここまで日持ちがすると驚異的)

炊き立ての御飯に乗っけても美味しいですが、極め付けのメニューは「おむすび」です。山遊びの時に持っていくと最高! 誰もいない山中でパクパク・・・・ウガッ! 鮮烈なワサビの香りに悶絶しつつ、更にパクパクパク・・・・ウッキィ〜 死む〜 でも、マイウ〜!!!!   

※ツーン・・・というより、ガツーンと来ます。それがまた良い(笑)

こんなに大きな株に育ちます。シシ鍋用の味噌を送ってくれた近畿の知人にコレを鹿刺用として進呈したら、その後、しばらく音信が途絶えました。なんでやろ? (爆)

奥の育苗ポットの苗は本家本物の「ワサビ」です。左の写真をクリックして拡大写真をご覧ください。まるで異なる植物なのに、同じ用途でお世話になっているのが不思議っす。

旬の時期なら、ワサビ醤油で刺身を楽しみます。写真のお皿はイカ刺とパセリとギョウジャニンニク。昔は鹿刺に多用しました。尚、畑ワサビの根っ子を包丁でスライスして醤油に漬けると、殺人的なワサビ風味の一品となります。漬けて5分ほどで食べられますから、勇気のある(というか我慢強い)人は自己責任でお試しあれ。悶絶すること請け合い! でも、癖になる味です。

芽吹いてから1ヵ月後の畑ワサビ・・・・(旬を過ぎて不味)

北海道在住者で苗が欲しい人は、スーパーの野菜売り場で「山ワサビ」を探してみてください。1本100〜300円くらいで売ってますよ。

これは、芽吹いてから2ヶ月後・・・・(旨そうに見える葉は不味)

こんなに生育旺盛で爪楊枝サイズの根っ子からでもバンバン再生して増える一方だというのに、どうしてうちの地域の天然物は全滅したのでしょうね? カバノアナタケ狩りみたいにワサビ狩りが流行した時期があったのかな? それとも・・・・除草剤????   謎です。