これが大陸系の薬用ツルニンジンの葉っぱです。名前の通り、蔓が伸びて成長しますが、元々は山野に自生する雑草のようなもの。本州では山菜や薬草として利用されておりますが、我が家のツルニンジンは山野に自生する日本産とは外観が違います。北海道の冬でも植えっぱなしで越冬するのは、ひょっとすると、寒さに強い大陸系だからかも知れません。
尚、周囲の黒紫色は赤紫蘇。梅干の色付けに使うアレです。
ツルニンジンの最大の特徴は、傷付くと白い乳液を出すことです。しかも、独特の臭いがするので判別はいとも簡単。本州には広く分布していると図鑑には載っておりますが、近畿では見たことがありません。タラノメとかクコなどと同じく、根こそぎやられたのかも?
葉っぱを千切ると、如何にも毒々しく白い点々が湧き出します。ツルニンジンは、根っ子だけでなく、地上部も薬草として利用可能。お茶にしたり、野菜のように炒めたり、無駄にはなりません。唯一つ困るのは、これの花の蜜がスズメバチの大好物だということでしょうか。開花してから葉っぱを収穫するには、ハチの動きが鈍くなる晩夏の早朝を待たねばなりません。日中に葉っぱを千切ろうとすると、食事を邪魔されたスズメバチの報復を受けるので要注意です。
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根っ子は、地上部が霜で枯れてから収穫します。もう、あたり一面、異臭でプンプン。でも、慣れてくると、この臭いで腹の虫が騒ぐから不思議です。クリックして拡大写真をご覧ください。
手袋の大きさと比較してください。これで3年根です。
ツルニンジンは種子でも増えますが、夏の短い北海道では種子が成熟するまでに早霜が降りることが多いので、全て根っ子で増やします。写真のサイズの根っ子を植えると、2〜3年で上の写真のサイズまで成長します。ツルニンジンは本当に偉いヤツです。
増殖させる上で最も貴重なのは、山芋と同じく「首」の部分です。芽が既にできているので、ダメージを与えないように切り落とします。これを地下のムロに保存して春に植えれば、上の写真のような切れっ端を植えるより遥かに大きな根っ子が入ります。
見てください。みるみる白い乳液が滲み出します。植物が出すこれら乳液は「毒」か「薬」です。それだけ濃いエキスが含まれている証なのかも知れません。とは言うものの、高麗人参は乳液って出ませんよね? 植物って不思議です。
横に置いたダミーカートリッジはレミントンの7ミリマグナムです。根っ子の大きさを想像する一助になるかと思ったのですが、一応、全長は83ミリ弱。勿論、火薬も雷管も装着していません。
ホイルに包んで弱火でじっくり蒸し焼きにします。たちまち、香ばしい匂いが漂います。生のときの異臭が嘘のよう。
滲み出た水分がネットリしていて「只者ではないぞ!」という雰囲気を醸します。
これが根っ子に見えますか? 思いのほか柔らかくてジューシー。まるで「焼き芋」です。
味噌を付けて食べても乙な味がしますが、何も付けないほうが、ツルニンジンの滋味が良く分かります。韓国では生食もするそうですが、我が家では変り種の「焼き芋」として珍重しております。で、肝心の効果の程は?
高麗人参のように即効がある訳ではありませんが、ジワジワと体質を改善してくれる保健薬として効き目があります。朝起きたら体が軽くなってるんですね。美味しいし、身体に良いし、厳寒地でもほったらかしで栽培できて、そこら辺に植えておけば野生化するし……ツルニンジンは、田舎暮らしに確かな効き目をもたらします。これはもう、試すしかないでしょう。