ウサ丼 (BBQ味)

丸焼きは最高に豪勢な野外料理ですけれども、大勢で楽しむには1羽のウサギ、1羽の鴨では少々物足りません。魚料理も同じこと。たった1尾のイワナしか釣れなくて、さあこれからキャンプだ晩飯だ!というとき、貴方ならどうしますか? 塩焼きにすれば確かに簡単で美味しいですけれど1尾では寂しい限りです。そこで私は、モツと半身を串焼き、半身を刺身、頭と皮と背骨で味噌汁、ヒレは骨酒といった具合にメニューを増やす工夫をします。これだけあれば(勿論、量的には全然足りませんが)、チョッピリしか釣れなくても気分は大いに盛り上がるし、長い夜も凌げます。ハンティングも然り。貴重な1羽1尾1頭は、できるだけ多くの人が長く楽しめるように調理を工夫したいものですね。焼物(ウサ・モツ串焼き)、鍋物(ウサ・ロースのスキヤキ)のお次は、いよいよ丼物(ゴハン)の登場です。まあ、今回は台所が使えたので炊飯器のご飯で作りましたが、本来なら、キャンプファイヤーで炊いた飯ごうメシで供したい一品でございます。

先ず、ウサギを獲ります

私は昔で言うところの「甲種」つまり、罠や網を使う狩猟のライセンスをかれこれ20年保持し続けておりますが、銃で獲ることを食材ゲットの最上と心得ておりますので、最近はネズミ以外にトラップを使うことはありません。ヒグマの駆除は箱罠と銃器の2種類の猟具が指定されていますが、やはり私は銃ですね。食べられる物には銃を使う。これは心情的に変えることが出来ません。

2日以上熟成したウサギの皮を剥いで調理しやすくバラシます。

このレシピ用には腿と腕を用意しました

マリネード(タレ)が染み込みやすいように、細身のナイフで丹念に刺しておくのが大切です。

処理が終わった腿と腕各2本を厚手のビニール袋に入れます。
飼いウサギの肉よりも、赤身が強いように思います。
とても美しい、そして香しいお肉です。

マリネードは自家製がベスト!

エバラとか日本食研とか市販のタレも決して悪くはないのですが、タレだって自分で作ったほうが楽しいです。
ただし、貴重な猟果にブッ掛ける前に、チキンとかターキーで味を試しておくのが無難ですよ。まあ、私の場合は、長年こんなことばかりやっているので、いつでも舌を頼りに目分量で勝負してますが(笑)
ウサギは脂が全くといって良いほど無いので、植物油をプチ多目に!

この状態で半日置いておけば中まで味が染み込みます。
冬場なら冷蔵庫に入れなくても冷たい部屋に置いておけばOK。
でもね、ワンコとかニャンコを室内で飼っている人は要注意です。
野生鳥獣の美味しいお肉は彼らの理性をブッ飛ばしますから。

ウサギがデカイので、いつものロースターで焼くのはチョイと無理。
ということで・・・・

いざ、寒中バーベキュー大会!

発砲スチロールに入れているのは、肉を冷やさないためです。
そう、夏場とは逆ですね。
なんといっても、北海道の1月ですから、地べたに置いたら、たちまち冷え冷えのパア〜。
凍ったりはしませんが、焼けるのが極端に遅くなってしまいます。

あっそ〜れっ! ジュジュジュのジュ〜!

アッシュダウンした炭火にマリネーしたウサギを載せると、胃袋がキュウッと鳴く芳香が立ち上ります。
原始時代はどこの家庭でもこんな食事をしていたんでしょうね。
おとっつあんが獲ってきた鹿を腹一杯食べられるときもあれば、せがれが見よう見まねで捕まえたウサギ1羽を一家10人で分け合うときもあったでしょう。

素晴らしい香りに誘われたのか、オカンが突然現れてパタパタやり始めました。

コラコラ、肉が灰だらけになるやろがっ!

蓋をしてもまだ横から扇いでます。
困った人やなあ・・・・

ウサ・モモ2本、上がりました〜

頃合を見計らって蓋を開ければ、ベリーグッドな焼き加減。
でも、案の定、ペッパーみたいに灰を被ってまんがな(泣)
まあ、味には関係ないけれどね。

そのままガブリと齧り付けば、ワイルドな野宴へ突入できます。でも今回はお上品に屋内へ持ち込んでナイフを入れて、本日のメニュー「ウサ丼」用にお肉をスライスしてみました。
肉が赤っぽいですが、チャーシューみたいに食紅で色を付けた訳ではありませんよ。
これが、エゾユキウサギの色合いなんです。

当店は道内産天然ウサギ100%!
輸入ウサギは一切使用しておりません!
当店は地物天然うなぎ100%!
輸入うなぎは一切使用しておりません!


兎と鰻・・・・どちらも安全で美味しい国産天然物がエエわなあ・・・・

昼飯にメチャ旨いウサ丼を食って大満足の午後。
今度は腕を焼いてます。

日が傾いて急激に気温が下がってきたので、焼き上がりを待つ間、腹ごなしがてらに身体を動かします。

除雪した雪から雪球を削り出してサッカーの真似事をしてみたり・・・・

急斜面を駆け登って壷足のまま滑り降りたり・・・・うう、さぶっ。

鼻をすすりつつ、ふと見上げれば、見事に奇麗なお月さま。
逆さウサギが「姫は人使い、もとい、兎使いが荒いんじゃ」と小声で零しつつ杵を振るい、かぐやは「おかわりはまだかや? 早う、早う、餅を持ちゃれ・・・・くつくつ」と一人笑い。
食い過ぎで太ったかぐや姫なんて、嫌やな・・・・あっ、いかん、あまりの寒さに幻覚が妄想が・・・・お腹一杯で眠いし・・・・(危)
ウサギが搗いた餅って、米はやっぱり滋賀羽二重やろうなあ・・・・
いかんいかん、ホンマにいかん。

架空の餅より、現実世界のお肉でんがな(笑)
焼き上がったウサギの腕肉のBBQを回収して安全な屋内へ。

やったあ! 晩御飯もウサ丼だあ! (大喜)