【誰のためでもないただ君のため】






さぁどうする
選択は迫られた



死という名の自由か
神子という名の束縛か












フラノール。


ちらちら舞う雪はまるで俺を誘う天使のようで。
逃げ出したいんだ
連れてって
なんて無理な願いを小さな天使達にかけながら俺は独り笑った。


小さな部屋の窓から手を伸ばし、しいなは「結晶が見えた」なんていって笑っている。


見てて飽きない



「なぁしいな、俺が死んだらどうする?」



今日の昼間ロイドにも同じ質問をした。


そんなことあってたまるかよ


それが彼の答えだった



さぁ君の答えは?



「ばっかじゃないのかい?あんたみたいなアホ死んでも死にきれないよ。」



「おぃおい〜〜。」



正解。



死んだ人は天国に行く



それを信じてるわけじゃないけど


どっちにしても俺は天国にはいけないよ



だって


俺が行くのは地獄だから



守りたいと思っていたけど


最後には君を泣かせてしまうから




「少しは本気で答えろって。」



だって君は自分のせいだって思ってしまう。




「…なんでそんなこと聞くんだい?」


「別に。しいなは俺さまに生きてて欲しい?」


しいなの表情が変わり始める。


「…生きてないほうがいい?」


目が見開かれた。



「馬鹿!!ふざけたこというな!」



一発俺にビンタをくらわせて、しいなはドアに向かう。

これがあいつにもらう最後のプレゼントかな なんて考えていたら

しいなの足が止まった。


少し赤くなった目




「……そんなの……やだ。」



閉まる扉


なんで
決まりかけてたのに


なんでなんで


「…そんなこというんだよ。」



おもいっきり殴って

それで怒ってくれればいいじゃないか

口聞いてくれなくなったって良かったのに




ふっと笑みがこぼれた。



「馬鹿だな…俺。」



待ってたんだ。

きっと

彼女なら
しいななら
俺を助けてくれるって





俺を恨み、憎む
全ての人。



俺を地獄に落とすのはもう少し待ってほしい。



だってどんなことよりも
しいなが泣くことがつらいから






どんな罰も受けよう


だから待ってほしい










部屋を出て隣のドアを叩く。


「なに…?」


かすれた声。




君に伝えたいのは一つだけ。




「…信じてほしい。」








さぁ決まった



生きよう



誰のためでもない


ただ君だけのために








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片床さまより2000hitのお祝いで頂きました!
片床様超素敵小説いつもありがとうございます!
今回は「・・・・・・そんなの・・・やだ。」のしいなにやられましたっ!
もう鼻血もんですよ!しいな可愛いすぎるっ!!←大興奮!!
片床さまの小説はいつも自然なゼロしいでほんと尊敬です。
みなさま!是非、片床様の素敵マガにご登録を!
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片床様今後とも宜しくお願い致します〜Vv

◇ 砂 ◇