おいしい淹れ方

給湯器から一気に急須へと、お湯を注いでいませんか?
お茶は淹れ方ひとつで味が全然変わるんです。
ここでは、お茶を10倍楽しむ方法をご紹介します!

1. お茶に合う水を選ぶ
日本の水道水は微酸性の軟水で使用にふさわしいものです。
カルキ、塩素を飛ばすため3分程沸騰させることをおすすめいたします。
外国のボトル水は硬質でお勧めできません。

2. 茶葉に合うお湯の温度

煎茶
80〜90℃のお湯を入れて1分待ち旨み、甘み(テアニン)と少しの渋み(カテキン)を抽出します。
2煎目、3煎目と温度を上げていきます。

玉露
50℃になるまで冷ましたお湯でじっくりとお茶の旨み、甘み(テアニン)を抽出します。
2煎目、3煎目と温度を上げていきます。

上煎茶
70〜80℃のお湯で旨み、甘み(テアニン)と少しの渋み(カテキン)を抽出します。
2煎目、3煎目と温度を上げていきます。

並煎茶
80〜90℃のお湯で香り、旨み(テアニン)、渋み(カテキン)を抽出します。
2煎目、3煎目と温度を上げていきます。

番茶
ほうじ茶、玄米茶、紅茶 90〜100℃の熱いお湯で香り、渋みの特長を充分引き出します。
3. お湯の冷まし方
湯呑み茶碗に適量(八分目)のお湯を入れます。
一度お湯を茶碗に入れることで、約5〜10℃の湯冷ましができます。
これを何度か繰り返す事により5〜10℃ずつ冷ます事ができます。

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1.お茶の起源
中国に古くから伝わっている神話から三国時代の天地開闢説による伝説が
茶の始まりを伝えています。
紀元前2700年頃の天地創造時代の神話「中国神話」もインド伝説も共に
作り話といわれるほど根拠のない話ではありますが、
舞台が中国であることは一致しており、茶の始まりは中国であり、
茶が昔から薬用効果があると言われ特に不老長寿の霊薬としての
神秘的な薬用効能が重視され、宗教と結びつき、一般的な飲み物となる前に
宗教的・政治的・儀式的なものとなり禅や茶道に発展するのも、
この発祥の神話に基くものと言われております。
茶が文献にあらわれるのは三国志 (西暦242年〜283年) の時代、
この時代より古くお茶は受け継がれているのです。


2.日本への伝来
唐の時代にはお茶を飲む習慣が中国全域の庶民の間に広まり、
760年ごろ文人・陸羽(りくう)は「茶経(ちゃきょう)」で
新しい飲み方を提唱します。
器や水を選び抜きお茶を文化にまで高めました。
仏教とともに日本に伝わった茶は禅の修業にも使われ、
江戸時代には庶民にもお茶を飲む楽しみが広がりました。
現在では誰もが家庭で楽しむお茶の種類も豊富になり、
お茶を楽しむ習慣は古来より引継がれています。

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効能  
近年、お茶のいろんな成分に健康増進効果があることが実証されています。
おいしいお茶を毎日たくさん飲んで、健やかな生活を送りましょう。


口臭を防ぐ
食後にお茶を飲むと口の中の食物のカスが洗い流され、
お茶の抗菌作用で口の中の細菌の増加を防ぎます。

お茶のフラボノイドは口臭を押さえる作用があるので、
お茶でうがいをするといっそう効果的です。

虫歯を防ぐ
お茶に含まれているフッ素は、歯を強くし虫歯への抵抗力をつける働きがあります。
またお茶に含まれているカテキン類(タンニン)の殺菌作用も虫歯を防ぎます。

子供たちの食事やおやつの後には、ぜひお茶を飲む習慣を身につけましょう。

胃腸の働きを促す
お茶に含まれているタンニンは、胃腸の働きを活発にし、便秘の解消にも効果的です。
ストレスに弱い胃腸を、まろやかなお茶でいやしてあげましょう。

食中毒を防ぐ
お茶に含まれているカテキンの殺菌作用は、
食中毒の原因となる腸炎ビブリオ菌撃退に効果を上げます。

お寿司と日本茶という絶妙な組み合わせには、食中毒予防の意味もあるのです。

ストレスへの抵抗力をつける
お茶に多く含まれているビタミンCはウイルス感染への抵抗力を高め、
風邪や病気にかかりにくい体質を作ります。

身体の免疫機能が向上するとストレスや疲れを感じることも少なくなり、
いつも元気に暮らせます。

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 保存方法

未開封のお茶は冷蔵庫で保存する
未開封のお茶は、袋のまま冷蔵庫で保存して下さい。
なお長期保存される場合には、冷凍庫の方をお奨めします。

※冷蔵庫等に保存しておいたお茶を取り出す時には、直ぐに開封すると、
水滴が付き、湿気を吸ってしまいますので、しばらくおいて常温に戻してから開封してください。

開封後の保存方法
封を開けたお茶は、茶缶などの密封容器に移し、冷暗所に保存しましょう。

※なるべく気密性の高い容器に入れて冷暗所に保存しましょう。

※湿気に弱いのでご家庭での冷蔵庫、冷凍庫での保存はお勧めしません。
どうしても冷蔵庫で保管したい場合には、他の食品からの臭いの吸着の問題、
そして、上記の冷蔵庫取り出し時の結露の問題等に十分に注意しましょう。

小分けに保存する
お茶の味を充分お楽しみいただくためには、長期保存はおすすめできません。
1ヶ月程度で飲める量をその都度お買い求めていただけると理想的です。
お茶を購入する際には100g詰めにしてもらうなど、小分けしてもらいましょう。

なるべく早くお召し上がりください
お茶は鮮度が第一。上級なものほど味の変化は早いものです。
開封後はなるべくお早めにご賞味下さい。


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 種類

煎茶
一般的に日本茶、緑茶とも呼ばれ、茶葉を蒸気で蒸し、揉んで細長い形
にします。
程よい甘味とほろりとした渋みが美味しさの秘密です。
番茶
2番茶など固めの茶葉を利用して蒸し、揉みます。お値段も手頃。
さらりとした味と香りが楽しめます。
ほうじ茶
番茶や煎茶を強火で炒ったもの。茎茶で作った焙じ茶が最高級です。
香ばしくさっぱりとした口あたりが特徴で食後にぴったりです。
玄米茶
番茶の中に、炒った玄米を混ぜたもの。
さっぱりとした口あたりと玄米の香ばしさが人気の秘密です。
くき茶
くき茶は緑茶の茎の部分を集めたお茶で、棒茶、かりがねとも呼ばれます。
甘みの成分であるアミノ酸を多く含み、苦み渋みが少ない。
粉茶
煎茶の細かいところや軽いところを選別したお茶の粉です。
味、香りは軽めで、お寿司やさんの「あがり」でおなじみ。

急須を使っても茶葉が湯のみに出てきます。
これを飲むことで、お茶に多く含まれるが
お湯に溶け出すことがない栄養素(ビタミンA、ビタミンE、食物繊維など)を
美味しく取ることが出来ます。
紅茶
茶の葉と芽を乾燥させ揉みこんで、茶の葉に最初から含まれている酸化酵素により
完全発酵させた茶葉が紅茶になります。

やぶ北茶葉から作られた紅茶は渋みが少なく、飲みやすく人気があります。
べにふうき
紅茶系の品種「べにほまれ」と中国系のダージリンを交配して作られました。

メチル化カテキンと言う普通の緑茶には 含まれない成分を含み、
花粉症の緩和に良いとされています。
ローカフェイン茶
お茶の渋み成分(カフェイン)を減らした荒茶を使い作ります。
眠る前にも、赤ちゃん、妊婦の方でも安心して飲めます。
フレーバーティ
最近では緑茶のフレーバーティも人気です。果物などのチップをブレンドします。
フルーティな香りを楽しむためにぬるめのお湯で。
抹茶
お茶の葉を蒸してから乾燥させ、茶臼でひいたもの。
爽やかな苦味、茶葉の栄養素をそのまま摂取することができます。

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 暮らし
 
部屋のにおい消し

1.フライパンなどで、古くなったお茶などをいぶす。
2.煙を部屋に充満させる。
3.2〜3時間すると、塗料などの臭いがとれます。

※毎日の消臭には、茶香炉がオススメです。

冷蔵庫のにおい消し

1.茶殻をよく乾かす。
2. 1.を蓋をとった広口のビンに入れ、冷蔵庫に置いておく。

※茶殻は良く乾かさないとカビの原因になるので要注意。
1週間に1度くらいの頻度で茶殻を取り替えましょう。

さびをふせぐ

1.茶殻をガーゼの袋に入れて、水を少し含ませる
2.鉄瓶や、鉄鍋などさびやすいものを拭く

※お茶に含まれるタンニン(渋味成分)が、
鉄と結びついて表面に膜を作り、さびを防ぎます。

番茶の茶枕

1.番茶の茶殻を日干しにし、良く乾かす。
2. 1.を枕に詰める。

※お茶の香りがかすかにして、安眠できます。
番茶を使えば、クッション性も高く、香りも良いです。

肥料に

【鉢植え・観葉植物の場合】
茶殻を煮出して、冷ましたお茶の液で葉を拭く。
【庭木・大きな鉢植え】
茶殻をかけて、土と混ぜる。

※茶殻を使えば、チッ素の補給ができ、堆肥の代わりにもなります。
良く混ぜないと、かえって土の換気を悪くしてしまいますので、ご注意を。

入浴時に

1.日本手ぬぐいか天竺木綿で作った袋に、40gほどの茶の葉を入れる。
2. 1.をお湯に入れる。

※体がよく温まり、肌もつるつるになると評判も上々です。
中には、風呂用として売られているお茶もあるほどです。

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