トップ文章>一蓮托生
 

一蓮托生



※2004年10月14日の『彼』から来たメールが元ネタです。



「九龍、どうした? いきなり後ろなんか見まわして。何かいるのか?」
「え? あぁ、いや。いると言えばいるし、いないと思いたいと思えばいないのかも……」
「はぁ? 何言ってんだ、お前」
「甲太郎もリストアップされてるって言ってたのになぁ。どうして俺ばっかり……」
「何だ、朱堂からメールが来てたのか。……(横から覗き込み中)。あー、その、何だ」
「ううっ、何?」
「『あきらめろ』。俺から言えることはそれだけだ」
「甲太郎……。俺達、親友だよね?」
「まあ、な」
「一蓮托生って知ってる?」
「……今、知ってるとは言いたくない雰囲気だな」
「…………。えーと。すどりんへ、と。甲太郎が、すどりんのことをすっごく気に入ってるって言ってました……と」
「お、お前っ!?」
「そ・う・し・ん。ポチッ」

ヒュゴッ!!
ハラハラ……。(髪の毛の散る音)

「あ、あぶなっ!! いきなり何するんだよ!」
「九龍〜〜〜! 人間にはな、踏み込んでいい領域とよくない領域ってのがあるんだよっ!!」
「俺を見捨てた罰だー!」

ズドドドドドドドド…………。

「おい、この地響きは……」
「あー……ひとまず」
「逃げるか……」
「そだね」




友達に送りつけたもののリサイクルです(汗)
特記事項:地球に優しいです。