「ったく、何なんすか、このエリアはっ」
「ん〜? どうかした、夷澤?」
「何でこの部屋、こんな金ピカなんでしょうねって話っすよ。眩しくて目に悪いったらない」
「そっか。俺、何回も来てるから慣れちゃったなー」
「ああ、そうか。分かりましたよ」
「何が?」
「神鳳さんがあーんな糸目なのは、こんなとこ護ってたからじゃないっすか?」
「ちょ、いざ……」
「長いこといたらオレ達も糸目になっちまいますよ。とっとと片付けちまいましょう。わははははっ」
「夷澤っ、後ろ、後ろっ!!」
キリキリキリ……(弓を引き絞る音)
夷澤ってこんなんばっかり……。
これも愛ゆえ。
多分。
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