「スーパーロボット大戦64」特設

第23話 人類の勝利、そして……(前)

「我々は、地上にあっては粛清されなければならぬ存在だ」 シャピロに見限られ、背水となったドレイク軍が、トリントン基地に迫る。トッド、そして黒騎士までもが、ハイパーの力を得て襲いかかる。次回 『人類の勝利、そして……(前編)』 ショウよ、戦いの終わりは来るのか!?

map
出現条件:敵機数10以下
A.暗黒大将軍(暗黒大将軍) B.合体百鬼ロボット(グラー博士) C.メカ鉄甲鬼(AI) D.光波獣ピクドロン(AI)
E.戦闘獣ズガール(AI) F.戦闘獣ダンテ(AI) G.戦闘獣オベリウス(AI) H.戦闘獣グラトニオス(AI)
出現条件:ライネック(トッド)の撃破
-.ハイパーライネック(トッド)
出現条件:ガラバ(黒騎士)の撃破
-.ハイパーガラバ(黒騎士)
獲得資金ランキング
資金ユニット名HP配置

備考

126000 ウィル・ウィプス 46000 初期1

チョバムアーマー

210000ハイパーガラバ 33000 増援1

マグネットコーティング

暗黒大将軍 25600 増援1

リペアキット

合体百鬼ロボット 21600 増援1

プロペラントタンク

ガラバ 13600 初期1
増援1
37000 ハイパーライネック 28000 増援1

アポジモーター

44000 メカ鉄甲鬼 8000 増援1
53800 光波獣ピクドロン 18200 増援1
63300 ズワァース 4800 初期6
73100 ライネック 4600 初期1
82800 ビアレス 4400 初期6
92500 レプラカーン 4100 初期6
102400 戦闘獣ズガール 11600 増援2
112200 戦闘獣ダンテ 10600 増援2
122000 戦闘獣オベリウス 9600 増援2
131800 戦闘獣グラトニオス 8600 増援2
インターミッション

ビルバインと運動性とENを6回改造し、バイオセンサーを2個装備。併せてダンバインの運動性とENも6回改造する。ついでに3段階止まりだった百式の運動性も4回(7段階)改造。強制出撃のバストールにもアーマーを付け、ビルバインよりはタフにしておく。更にダンクーガの断空剣を2回(7段階)改造。カミーユをメタスに乗せ、アイナはディジェSE-Rにでも乗せておく。

ジャミトフジャミトフ
(古き良き伝統など無用のものなのだがな。わしももう歳だ。死ぬ前に、地球圏にとって必須の事をやってみせる。頑迷な者たちは地上で掃討し、無知無能な者はコロニー再建に追い上げる。それが、地球から人間を排除し、地球環境を再生させる方法なのだ。)
(だが、そんな手段を講じている間に地球が疲弊しすぎる危機感がある。帝国の侵略により従来の秩序が崩壊した今となっては、戦争を続ける事によって地球経済に打撃を与え、ついでに地球上のエリート意識に凝り固まった選民も排除する。財団など過去の遺物に過ぎん。時代の要求なのだ。でなければジオンの旗揚げも、帝国の侵略も無かった…。)

冒頭のジャミトフのモノローグより。スパロボでは単なるわるものとして描かれる事の多いジャミトフだが、ここでは珍しく、彼なりに地球の未来を憂えている点が描写されていて非常に興味深い。

『64』初の前後編シナリオ。前後編と聞くと『F』の苦い思い出が蘇るが、今回は連戦で気力が減るような事は特に無く、間のインターミッションで改造や乗り換え、パーツの付け替え等ができなくなる程度。不便ではあるが、難易度的にはそこまでの悪影響は無い。

それよりも問題なのは主人公マナミが出撃できないという点にある。何でも艦内に爆弾が仕掛けられていたとかで、侵入者の捜索のために残る事になったらしい。そんなんヒマな『Gガン』連中にでもやらせとけばいいのに。


因みにアーガマも出撃不可。格闘家のブラッドやゲリラのセレインならともかく、マナミさんは只のお嬢様なのだが…スイームルグでブリッジを破壊して良いのか?

真面目な話、前編くらい主人公無しでやってみなよ?という気の利いたスパイスのつもりなのだろう。たとえスイームルグがいなくても、我々にはダンクーガがいる。ダブルマジンガーもいる。一応ゲッターもいる。他のパイロットが撃墜数を稼ぐチャンスと前向きに捉えるしかない。但し、出撃できないからとスイームルグの強化パーツを外してしまうと、後編パーツ無しで出る羽目になるので、パーツはそのままにしておく。

三方を包囲され、初期位置のすぐ下にミケーネの軍勢が出てくる21話に似た編成のシナリオ。当然、攻略も似た感じになってくる。1ターン目、ダンクーガは単騎で上へ向かい、メタス(カミーユ)もそれに同行させる。それ以外は増援の出る下方へ。バストール(ガラリア)は「加速」を、グラン・ガランは「覚醒」を使って少しでも歩数を稼ぐ。1EP、ダンクーガはフラフラと近寄ってきたレプラカーンに問答無用の断空剣。増援の条件を満たすためサクサク数を減らしていく。

2ターン目、ダンクーガは分離してから近くのレプラカーンに適当に攻撃し、わざとダメージを受けてメタスで修理してレベルを上げる。何故今更になってカミーユを育てようと思い立ったかと云うと、さやかと甲児のコンビがあまりにも強いので、こりゃファもカミーユとコンビで使わないと勿体ないのでは…と思った次第である。既に「激励」習得済みのアイナは何のユニットで出撃しても構わないからね。

修理が終わったら獣戦機は再び合体し、近くのレプラカーンに断空剣。他の連中は引き続き増援の方へ向かう。2EP、ダンクーガはレプラカーンのしょっぱい股間キャノンをダイガンで撃ち返して敵数を減らしていく。

3ターン目、ライネック側のレプラカーン3機が近付いてきたのでスーパーガンダム(ファ)とダンバイン(マーベル)で数を減らし、残り1機はビルバインで削っておく。ダンクーガは「必中」を使い、2機のビアレスの間に配置する。他の連中は所定の位置(後述)に向かう。3EP、ビルバインは反撃でレプラカーンを撃破。ダンクーガは2機のビアレスのしょっぱいバルカンにダイガンで反撃して撃墜、近付いてきたガラバには全霊の断空剣で反撃する。

4ターン目、グラン・ガランを所定の位置に移動させ、スーパーガンダムを分離させたら準備完了。ダンバインとビルバインでビアレスを倒し、出現条件を満たして増援を召喚する。


強制出撃のユニットの多さに物を云わせ、強引に6機横一列に並んでもらった。ついでに暗黒大将軍も手前に動かし、ブレストバーンの範囲内へ。

増援が登場したら、用済みになったバストールは戦艦に片付け、ゴラオンの「必中」オーラノバ砲で戦闘獣の体力を削る。範囲内のスーパーガンダムは「ひらめき」、マジンガーは「鉄壁」で凌ぐ。マジンガーはそのまま無傷の方のオベリウスにダブルマジンガーブレードで削りに参加。グレートは手負いのズガールにドリルプレッシャーパンチ、手負いの方のオベリウスには「集中」をかけたブラックウイングの50mm機銃、無傷の方のグラトニオスはスーパーガンダムのロングライフル、ダンテにはアプサラス(アムロ)の大型メガ粒子砲と「ひらめき」をかけたディジェSE-R(アイナ)のハイメガ粒子砲で攻撃して準備完了。百式が「幸運」をかけてメガバズーカランチャーで仕上げる。その後、忘れずにビューナス(エリカ)でグレートを修理しておく。

北側で孤軍奮闘するダンクーガは「必中」「幸運」「努力」断空剣でガラバを撃破。すると例によってハイパー化デモが発生し、ハイパーガラバ(バーン)が登場する。4EP、ダンクーガはまだ「必中」が効いているのでハイパーガラバに遠慮なく断空剣で反撃。また、ブラックウイングがメカ鉄甲鬼に狙われるが、敵の命中率が大したこと無いのでビーム砲で反撃しておく。


押されている…この私が!? まさか黒騎士の正体がバーン・バニングスだったなんて…。

因みに、ビルバインでガラバを倒すとエレ様のハイパー化阻止イベントが発生。ゴラオンが退場し、ハイパーガラバが出なくなる代わりにガラバ(バーン)が初期配置と同じ位置に出現する。獲得資金はどちらも同じなのでハイパー阻止した方が楽と云えば楽なのだが、ゴラオン自体が有能な戦力で、敵を誘導するデコイにもなるのでいなくなってもらっては困る。ていうか、このイベント起こしちゃうとエレ様死んじゃう気がするのだが…。


原作再現イベントなんで一応見るだけ見ておく。旧シリーズのカミーユだったらシロッコとのイベントを起こした場合、永久離脱になっていたが…。

5ターン目、グレートは既にブレストバーンの発射位置にいるので、他のユニットで削り作業開始。合体百鬼ロボットをマジンガーのダブルバーニングファイヤーと百式のクレイバズーカで、暗黒大将軍をアプサラスの「熱血」大型メガ粒子砲、スーパーガンダムの「熱血」ロングライフル、ブラックウイングのビーム砲で弱らせたら「幸運」ブレストバーンで暗黒大将軍、合体百鬼ロボット、メカ鉄甲鬼の3機を撃破。ここにピクドロンまで加えると獲得資金がカンストしてしまうので敢えて手は出さないでおく。ダンクーガは残り1回の「幸運」をウィル・ウィプスに使う予定なのでガラバをスルーしてウィル・ウィプスの方へ向かう。5EP、ダンクーガにシカトされたガラバは真っすぐ下へ向かうので、本体に処理を任せる事にする。

6ターン目、ビルバインが「熱血」「集中」「幸運」でライネックを撃破。こいつもハイパー化して復活するが、それよりも先に厄介な長射程武器を持つピクドロンの方から撃破を目指す。既にブレストバーンを受けて少し弱っているので、スーパーガンダムとブラックウイングで追い撃ちをかけ、ゲッターの「気合」「幸運」「努力」ゲッタービームで撃破。ライネックは戦艦狙いタイプなので、ゴラオンでスーパーガンダムの射程圏内に誘導しておく。


もう3度目のハイパー化デモなので全く新鮮味は無い。ショウでトッドを倒した時のみ、ショウのハイパー化(未遂)イベントが発生する。

因みに、既に黒騎士のハイパー化阻止イベントを発生させてゴラオンが離脱している場合、エレ様はグラン・ガランにいる事が判明する。単にセリフのパターンを用意し忘れただけでは…などと野暮な事は云わず、原作と違ってこれだけ味方が周囲にいるので、誰かがソッコーで救出して一命を取り留めた…と云う事にしておこう。


グラン・ガランからショウに檄を飛ばすエレ様。何はともあれ助かったようで一安心である。

7ターン目、エレ様とアイナの「激励」をショウとマーベルに飛ばし、エレ様は更に「必中」もかけてハイパーライネックにオーラノバ砲。その後ビルバインは「熱血」をかけ、念願のツインオーラアタックを叩き込む。とどめはスーパーガンダムが「集中」「幸運」「努力」をかけて美味しくいただく。ファのレベルが34まで上がり、「激励」を覚える。彼女は「幸運」役でもあるので使う事はほとんど無いだろうが、「激励」の枚数が増えてくると戦力アップを如実に感じる。後はディジェSE-Rでズガールを削り、コスモクラッシャーの「熱血」「ひらめき」「幸運」「努力」フルコース入りコスモレーザーで撃墜する。


ズワウスでは何故かこれができないので、サーバインの手に入らないOZルートでは本当にダンバインの協力がビルバインには不可欠だったりする。

因みにこのツインオーラアタック、ただ威力が高いだけでなく切り払い不可なので、ハイパーオーラ斬りが切り払いされる『F完結編』時代のビルバインの弱点を地味に克服している。加えてショウとマーベルの恋愛補正で宇宙Bさえも帳消しにできるので、ハイパーオーラ斬りの攻撃力が伸びない聖戦士バグは実はわざとなんじゃないかとすら思えてくる。

8ターン目、既にウィル・ウィプスをいつでも倒せる状態なのだが、ザコの乗ったズワァースが運動性が高いクセに移動力が5しかないのでまだその辺をノロノロしており、終わるに終われない。それを待つ間、残っていたダンテをダンバインが「努力」をかけて倒し、マジンガーの「必中」ダブルバーニングをガラバに撃ち込んでおく。今回無改造なのに5100もの攻撃力を叩き出すマジンガーがかなりイイ仕事をしているが、まさかグレートに金をつぎ込んでマジンガーがこんなに強くなるとは思いもしなかった。甲児の精神ポイントが多めで、割と自由に精神コマンドを使えるところもマジンガーの強さに拍車をかけており、「幸運」に圧迫されて何かと窮屈なさやかをイイ感じに補っている。甲児君は実は有能なのであった。「ひらめき」があれば尚良かった。

9ターン目、マジンガーの「必中」ロケットパンチで更にガラバを弱らせ、百式が「幸運」ビームサーベルで撃破。残るは鈍亀ズワァース軍団。ビルバインとゴラオンを近くに置き、何とか整列してくれるよう試行錯誤する。

10ターン目、ズワァースがうまい具合に固まったら、ビルバインとゴラオンを避難させ、グレートとマジンガーをベストポジションに移動。その後「再動」をグレートに使い、「必中」「幸運」をかけてブレストバーン。ザコが片付いたところで、カミーユのレベル上げに付き合っていたダンクーガがいよいよ「幸運」「努力」をかけて断空剣でウィル・ウィプスを仕留める。


元々バーンの機体だっただけに、ザコ機の割にやたら資金の多いズワァース。ごっつぁんです。

今回のウィル・ウィプスは最後の出番なので撤退条件は無く、撃破するとシーラ様の浄化イベントが発生して敵味方全てのオーラマシンが消失。ドレイク軍との闘いは消化不良気味に完結する。ゲーム的に見れば、敵機は既に全滅しており、消え去るのは自軍のオーラバトラーのみなので、何だかこちらだけが損してるイベントに見えなくもない。

ところで、今作には合体攻撃のためだけにガザの嵐隊やジャムル・フィンの3D隊のようなドマイナーな脇役が何人か出ているのに、一番出てきそうなクの国の赤い三騎士は未登場に終わった。トリプラーを披露する絶好機だったのに何故…。

第23話 < 第23話 > 第24話

戻る