06

<<< table of contents

<< back

next >>

07

「たまたまですね。たまたま前の仕事を辞めたとき、屋台のバーをやってた知人が屋台を続けられなくなって、一緒に店をやらないかということになったんです。だから夜八時からはその知人が、バーをやってるんです。経営は別なんですけどね。」

−−店舗が共通ということは、とうぜんインテリアなんかも共通ですよね。

「まあそうですね。それにたまたまその人が元大工さんで、内装なんかも経費を押さえることができたので、いろいろ助かりました。」

−−たまたまづくしですね。（笑）ところで、前はどんなお仕事をなさってたんですか？

「ヘアメイクの仕事をしてました。」

−−それはまた全然違う仕事ですね。やめるときには、未練はなかったのですか？

「なかったですね。それもたまたま、知りあいの紹介でやることになった仕事だったんですけど。」

−−まあ、ぼくも行き当たりばったりで生きてますけどね。（笑）

「けっこう他力本願なんです。周りの人たちには恵まれましたね。」（笑）

−−じゃあもともと喫茶店をやりたかったというわけでもないのですか？

「なかったですね。でも何かお店はやりたかったんです。漠然と店やりたいという感じはありましたね。」

−−へえ、それで店をやってみてどうですか？

「楽しいですね。かといって別に一生やろうとかいう気もないし、１０年後続けてるかどうかもわかりませんけど。まあ、今は楽しんでやってます。今の店が好きですね。」

−−でも楽しんで仕事ができるというのはすばらしいことですよね。世間のサラリーマンの人とか見てると、