Super Bad
The Beatles
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■ジョン=ロックンロール
 今さら紹介するまでもないですけど、ビートルズです。
 確かに「ラバーソウル」「リヴォルヴァー」「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」など名盤はたくさんありますが、というか、ビートルズのアルバムは、すべて素晴らしいのですが、まずは「プリーズ・プリーズ・ミー」です。
 このデビュー・アルバムは基本的に「一発録り」、しかもたったの10時間でレコーディングされたそうです。ビートルズはこのときすでにプロフェッショナルなライブバンドだったのです。こんなすばらしいスタジオライブを聞いて「ビートルズは演奏が下手!」という人が僕にはわかりません。
 タイトル曲のポップさも驚かされますが、カバー曲がいい。オリジナルを凌駕している。そう思ったバンドはビートルズ以外に思いつきません。なんといってもジョンの歌がすばらしい!ポールとジョージのコーラスがよりいっそうジョンの歌を引き立てているのはいうまでも
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ありませんが。
 僕はビートルズを聞き出した頃、「ジョンの声」そのものが持つ何かに魂を捕まれたような気がしました。「ジョンの声」は僕にとっては特別でした。
 勝手なことを言わせてもらうと、「ジョンの声」が持つパワーが、後期にいくほど薄れていくような気がするのです。さみしいことですが・・・。もちろん楽曲的には死ぬまで素晴らしいものを書き続けたすごい人だし、すごいパフォーマーだと思っています。
 僕が今回初期のアルバムを紹介したのは、ジョンは「愛と平和」の人であるけれど、まずはロックンローラーであるということを言いたかったからです。いや、ジョンがロックンロールそのものなのだと思うのです。
 とにかく「TWIST AND SHOUT」を聞いて下さい。
(ツル)

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