Super Bad
The Police
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スリーピースはドラムが肝っすね
 三人組のバンドはかっこいいバンドが多い。まず思いつくのが「ジャム」、それから古いところでは「クリーム」、日本でも「ブランキージェットシティ」というバンドがありましたね。テクニック、個性的なメンバー、見事なアンサンブル、それがスリーピースバンドの成功への条件。それぞれがテクニシャンでもアンサンブルが悪るけりゃ聴く気になれないもんね。ギター、ベース、ドラムというバンドの基本形態が故に各人の資質も問われてしまうのだ。とりわけその三拍子がバランスよく揃ったバンドがポリスだと思う。
 79年発売の「Regatta De Blanc(白いレガッタ)」 は2枚目のアルバムで、デビュー時にカテゴライズされたパンク・ニューウェーブというジャンルとは一線を画すオリジナリティ溢れる作品に仕上がっている。
 「Message In A Bottle」、「Walking On The Moon」、「Bring On The Night」など傑作と呼ばれる曲も多く、全体を通しても非常に良いアルバムである。
 当時よく耳にした「ホワイトレゲエ」といわれるほど
  Super Bad 
ポリスの曲調はそれ風だが、意外(?)にも彼らはレゲエには傾倒していなかったようだ。ただスティングがベースを弾きながら歌う際に、レゲエのベース・ラインのように音に空間があるものの方がやりやすかったかららしい。なるほど、その間を縫ってのスチュワート・コープランドのハイハットワークであり、アンディ・サマーズのギタープレイであったのだ。まさに3人のテクニック、個性、アンサンブルが見事に融合し、一つの完成形を見せた一枚だといえる。
 ところでこれ以降ホワイトレゲエ路線は鳴りを潜めてしまった。そんなことを感じさせないほどにポリスサウンドとして昇華してしまったのか?それともデビュー当時の売れるためのパンク路線のような一つの戦略だったのか?みなさんの耳でお確かめあれ。
(ハナ)
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