Super Bad
Haircut 100
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■夏が来れば思い出す・・・
 フィッシャーマンセーターにツイードのパンツ&サスペンダー、つるっとした顔、光る白い歯、群がる少女たち・・・どこまでも爽やかな英国トラッド系モテモテ6人組=ヘアカット100、それが彼らのイメージだ。目の前にそんなヤツがいたら、思わずその顔に蹴りを入れたくなってしまうほどの見事な軟派ぶりだが(俺の偏見?)、音楽的にはとても良いバンドなのだ。
 ファンカ・ラティーナと呼ばれるホーンやパーカッションを取り入れたラテンテイストが彼らの持ち味で、第2弾シングル『Love Plus One』に代表されるような小気味良いギターカッティングも印象深い。(ちなみにこの曲は映画『セブン』でカフェのBGMとして使われた。)
 当時、本国イギリスはもちろん、日本でも人気が高かった。ミュージシャンの中でも信奉者が数多く、『Favourite Shirts (Boy Meets Girl)』をライブでカバーしているフリッパーズ・ギター
  Super Bad 
(『on PLEASURE BENT』廃盤)や『恋の方程式ラブ・プラス・ワン』(『キ・ラ・メ・キ・チェッカーズ』収録・廃盤)というトリビュート的な曲をヤってるチェッカーズ(!)など等・・・。
 偶然か必然か、上述の如くカバーする方もされる方も女子にワーキャー嬌声を浴びせられるバンドではないか。その中心にいるのがバンドのフロントマンであるボーカルなのだ。例えば、もしフミヤのいないチェッカーズが存在したら・・・?ヘアカット100もご多分に漏れず、バンドの顔ニック・ヘイワードが脱退するとあのモテぶりはどこへやらって感じで人気が急落していった。
 だがしかし、音楽的なすばらしさは変わりがない。変わるのは女心と秋の空。「Girl is My Enemy」女はバンドの敵か?ネオアコファンも必聴!

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photodelic
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リリース 1981
おすすめ曲 Love Plus One
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