Super Bad
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■ゴッドファーザー・オブ・パンク
実は僕が初めてフーを聞いたのは、ピンボールマシンが爆発しているジャケットの「ザ・ストーリー・オブ・ザ・フー」という編集盤でした。その中で、特に魅かれたのが「マイジェネレーション」等の初期の楽曲のポップさでした。今まで聞いたことの無いようなメロディーラインは、とても日本人には書けない特異な曲に思えました。
一発でファンになった僕は、しばらくフー浸けの日々が続きました。しかし当時日本で人気がなかったフーのレコードを見つけるのはなかなか大変でした。
そんなとき輸入盤屋でこのアルバムを見つけ飛びつきました。モッズファッションで決めた4人がカメラを見上げて立っているジャケットがやたらカッコ良く思えたのを憶えています。
このファースト・アルバムはずっとCDでは発売されていませんでしたが、つい最近スペシャルエディションで国内盤が発売されました。しかも念願の英国盤ジャケットで。 |
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Super Bad
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フーは、ギターやドラムをぶち壊す荒々しいステージで人気を獲得する一方で、ロックオペラやシンセサイザーをいち早く導入するなど、常に新しいことに目を向けていました。しかし何と言ってもフーがすごいのは、このメンバー4人が揃ったということです。
力強いロジャー・ダルトリーのボーカル、風車のように腕を振り回してコードをかき鳴らすピート・タウンゼントのギター、静かにたたずんで鬼のように弾きまくるジョン・エントウィッスルのベース、彼以外にありえないほどたたきまくるキース・ムーンのドラム、こんなものがうまくまとまってることがまさに奇跡だと思います。
それまでのすべてのロックを否定したパンクまでもが、認めざるを得なかったザ・フーの素晴らしさを堪能して下さい。
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