■欲しい物が手に入るとは限らない
とある土曜日の夕方頃だったか、何気にテレビのチャンネルをひねっていると見覚えのある後ろ姿が・・・、「テリー・ホールやんけ!!」と叫ぶも空しく番組はあえなく終了。最後の1分ぐらいしか見れなかった。テレビの番組表を見るとやはりNHKの「ヤングミュージックショー」だった。
ミュージシャンをよく知るためには、レコード(CD)を聴くのが一番だ。だけど、曲も歌えるぐらいに聴きまくりで、ジャケットも穴があくほど眺め倒し、それでも飽きることなく聴く眺めるを繰り返した後にはそいつらの“動き”が見たくなってくる。そんな俺の願望をびびびと電波で感じ取ったのか、アメリカでMTVが、続いて日本でも「ベストヒットUSA」などの音楽番組が放送されるようになった。当時、外タレのコンサートに満足に行くことの出来ないガキにとっては、まさに女神様が現れたような、エロ本にも匹敵する興奮度だったのだ(失礼)。結果、音にビジュアルがプラスされるとますます好きになるのだった。