Super Bad
Trouble Funk
In Times of Trouble
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■チョコレートシティのファンク
 皆さんは「GO-GO」といえば何を思い浮かべるだろうか?「ゴーゴー・ダンサー」とか「マッハゴーゴー」?(古っ)余程のファンク好きでない限り、普通の人が「GO-GO」というジャンルを聴く機会は少ないだろう。
 アメリカの首都であるワシントンDC‐‐「ホワイトハウス」に象徴される政治の中心地であると同時に、全米一治安が悪く黒人の人口が7割を占める都市‐‐そこで育まれた音楽、それが「GO-GO」なのだ。P-Funk総帥ジョージ・クリントン率いる「パーラメント」が75年に発表した“Chocolate City”でもDCという都市の二面性、隠されたブラックパワーが表現されている。
 今回紹介するトラブルファンクのアルバムは、スタジオ録音盤とライブ盤の2枚組である。結論から言うとスタジオ録音=★★、ライブ盤=★★★★、という評価。だけどこのアルバムに限らず、「GO-GO」のジャンルで「スタジオ録音がいい!」というアルバムに巡り会ったことはほとんどないといってもよいほどだ。

  Super Bad 

そう、「GO-GO」とはライブでこそ本領を発揮する音楽なのだ!一番の肝はリズム。後に「グラウンドビート(SOUL2SOUL)」や「ニュージャックスイング(テディ・ライリー)」という90年代R&Bの代表的ビートに多大な影響を与えているのだ。
 少しハネた感じの16分シャッフルのドラムにパーカッション、ゴリゴリ生ベース&ブリブリシンセベース、これが基本形。そこにシンセやP-Funk風ホーン、ギターカッティングが被り、オールドスクールなラップ&ボーカルが乗っかる。途中、観客を煽るコール&レスポンスや印象的なフレーズを挟みつつ、突然のキメが入ったかと思うと曲が変わっている。その間、リズム隊はノンストップ。延々と続く。
 久しぶりに聴いてみると、パブリックエナミーの“Fight the Power”のサンプリングネタが・・・。これがこのアルバムの最大の収穫か?

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photodelic
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トラブルファンク
リリース 1983
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