Super Bad
Elvis Costello
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■もう一人の「KING ELVIS」
 
ずっと気になりながら聞きそびれているアーティストっていますよね。僕は趣味が偏っているので、意外とそういうアーティストがたくさんいるんです。このレコードレビューをきっかけに今まで聞きそびれていたアーティストをどんどん聞いていこうと思っています。まずは自分が楽しもうという企画ですが、皆さんにも楽しんでもらえたら幸いです。さてその第一回はエルビス・コステロの「MY AIM IS TRUE」です。
 パンク全盛期に発表されたエルビス・コステロの記念すべきデビューアルバムです。シンプルでノリのいい曲で始まり、やはりパンクムーブメントを意識した曲作りをしているんだろうな思いましたが、聞いていくほどにアメリカンミュージックの影響が濃いことに気づきました。(何とバックを努めるのは後のヒューイルイス&ザ・ニュースのメンバーらしい)にもかかわらず、なぜかイギリスっぽく感じるのは彼の声そのものがすごくポップなせいなのか、単に彼がイギリス人だからなのか、とても不思議な感じがしました。

  Super Bad 

最近は、映画やドラマの主題歌に採用されたりして、日本でもお茶の間的人気を獲得した感のあるコステロですが、すでにこのデビューアルバムに、コアな音楽ファンからそうでない人まであらゆる層にうったえかけるメロディーセンスをかいま見ることが出来ました。
 しかしこのアルバムジャケットのコステロは、今の彼しか知らない最近のファンが見たらびっくりするくらいスリムで、フェンダーのジャズマスターがとてもよく似合っています。よく見るとチェックのなかに「KING ELVIS」という文字がちりばめてあるのは、彼独特のユーモアであるのか、単なるおふざけか?だいたいどういうつもりで「エルビス」なんていう芸名を付けたんでしょうこの人は?どうでもいいといえばどうでもいいけど。
 結論としてはもっと早く聴いとけば良かったと思ったいいアルバムでした。

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photodelic
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エルビスコステロ
リリース 1977
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