Super Bad
Galliano
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■ライブに金を惜しむな!!
 個人的に80年代半ばから後半にかけては音楽的に不作が続いていた。特にドラムのゲートエコーが耳につきゲッソリしたものだった。逆にこの時期いいアルバムがあれば教えていただきたいぐらいだ。初期のオールドスクール的なヒップホップ、流行に流されないアーティストなどごく僅かだと思う。そんな暗黒音楽視聴時代を経て、期待ふくらむ90年代に突入。ヒップホップと並び俺を初物に痺れる中学生の如く夢中にさせたのがアシッドジャズだった。「ブランニューヘビーズ」、「インコグニート」、「ジャミロクワイ」も入るかな?そんな中でもガリアーノは異彩を放っていた。
 ガリアーノはポエトリー・リーディングを得意とするロブ・ギャラガーを中心としたバンドだ。今回紹介するアルバムには元スタイルカウンシル(!)のミック・タルボットも準メンバー&プロデューサーとして参加している。が、一番印象に残るのがコンスタンティンの濁声ボーカル。ファンキーかつアーシーなサウンドにぴったりなのだ。お薦めは「Jus Reach」、「Skunk Funk」

  Super Bad 

など佳曲も多いが、特筆すべき曲はやはり「Prince of Piece」だ。ヴァレリー・エティエンヌ嬢のバック・ボーカルも良く、曲の雰囲気を盛り上げている。この曲には少し思い入れがある。当時、ヒップホップのユニットを組んでいて、DJに聴かせてもらったのがこの曲だったのだ。速攻で気に入り、この曲をバックトラックによくライブをしたものだ。
 当時、何かの音楽雑誌でクインシー・ジョーンズか誰だったか、「今年一番のライブバンドはガリアーノだ。」っ的な発言をしていた。だがしかし、このアルバム以降、コンスタンティン、ミックと次々に脱退し、ガリアーノ自体も解散してしまった。
 もう伝説のライブは観られないのだ。(泣)

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photodelic
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ニール・ヤング
リリース 1992
おすすめ曲 Prince Of Peace
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