イージーEやアイス・キューブも在籍したギャングスタラップグループ『N.W.A』を脱退したドクター・ドレが次に組んだのがスヌープ・ドギー・ドッグだった。これに『N.W.A』でも参加していたコリン・ウルフがベースとキーボードを担当する。そのサウンドはサンプリングやフレイヴァとして取り入れたP・ファンクにならってG・ファンクと呼ばれる。ちなみにG・ファンクの『G』は『ギャングスタ』ではなく、『オリジナル』の『G』なのである・・・というのは私見ではなく、実際に、ドレの弟であるウォーレンGが言っているのだ。
そのG・ファンクの特徴としてチープな高音シンセとブリブリシンセ・ベースが挙げられる。聴く限りは簡単そうな気がするが実際に作ってみようとすればとてもむずかしいことがわかる。形から入っただけの俺は言うに及ばず、アメリカはもちろん日本でも多くのフォロワーがわんさか出現したが、やはり『オリジナル』は超えられなかった。独特のオリジナルフレイヴァ=味付けができなかったのである。
西海岸系のリリック(歌詞)は個人的に好きではない。ライバルをディスる(けなす)か、あとはヴァイオレンス、女性蔑視、スキル自慢・・・など等。その名もズバリ『The Chronic(マリファナ)』というタイトルもやばめ。英語の意味がよくわからない普通の日本人でよかったよ。わかってたら聴くにたえないかもしれない。かっこいいんだけどね。
10数年前と比べるまでもなく、CMなどでお茶の間までラップが浸透してきている。形から入って真似するのはわかるけど、間違っても人前では「ビヤッチ」とか言わないように!!!!!