The Future / ガイ GUY
The Future
■bittersweet memory!!!!
 正月ボケが抜け切らないまま、3月になってしまいました。そろそろ春の訪れなわけです。色の無かった毎日に、少しずつ色が付き始めてくるわけです。単純な事のようだけど、それってだけで春生まれの俺なんかはもうテンションガンガン上がってしまうんだね。「生きてて良かったー」てなってしまうのです。そして、少しづつ暖かくなってくると、どういう訳かR&Bが無性に聴きたくなってくる。やっぱ卒業シーズンだからね、その当時流行ってたやつ、80年代後半〜90年代前半くらいのやつをついつい聴いてしまう。誰もがチャラチャラ浮かれ、軽薄なバブル真只中。言うたら扇子もったネーチャンがケツ丸出しで踊る、気が狂ったような時代。そんな馬鹿みたいな頃に流行っていたCDを聴くと、思い出が甦って胸キュンな甘酸っぱい気持ちと同時に、股間を抑えてモゾモゾするぐらいの超恥ずかしい気持ちに襲われてしまう。青春とは実にビタースウィートだ。皆さんもそういうのってありますよね?

 で、当時はテディー・ライリー(黒革ジャンの人)が生み出した「ニュー・ジャック・スウィング(以下NJS)」というスタイルがR&B界を席巻してたんです。大体どの曲聴いても金太郎飴みたいにNJSていう塩梅で、ダンス甲子園(懐!!)でもNJSのビートに合せて踊ってる人多かったですね。そんな訳でニュージャックと言えばGUY、GUYと言えばニュージャックてことで、GUYの1stアルバムを紹介しようと思いひっぱり出そうとしたんだけれども、部屋中いくら探しても見つからなかったので、やむなく、いや全然やむなくじゃないんだけどね、2ndアルバムについてやっつけたいと思います。

 それまでのブラックミュージックの流れを変えてしまった、歴史的名盤の1stから約2年後にリリースされたのがこの「THE FUTURE」なんだけど、どうだこのジャケット。爆発的にダサイだろ!!ダサカッコ良いんじゃない、単純明快にダサイ!!ていうか90年代のジャケは総じてダサイ。しかし色気付いて、ブラックにかぶれてた少年には何を思ってたのか格好良く見えてたんだね。若さって時に間違った方向に暴走気味だ。

 まあそんなことは置いといて、取り敢えず前作よりかなり完成度が上がってます。ハネハネビート炸裂!!の本家ニュー・ジャックあり、極上のスローバラードありのバラエティに富んだ作品で、ほんと捨て曲ナシって感じ。1つ1つの曲がよく出来ていて、発売から15年以上経った今でも十分格好良く聴けるんだけども、その中で1曲挙げろ!!と言われれば6曲目の「tease me tonite」。タイトルからしてエロく、とろけそうなスロージャムなんだけど何とねこの曲、最後に喘ぎ声が入ってます、ウフフフ♪が、しかし問題なのは喘いでるのは男ていうことだ!!しかも30秒以上の喘ぎ!!更に最後は昇天!!!!これは超刺激的だがかなりキツい。色気付いてるとは言え、田舎の少年には余りにも衝撃的だった。何が楽しくて男の喘ぎ声を延々聴かなければならないのか…。無理っス。なので6曲目は飛ばして聴いてました。今もちょっとしたトラウマとしてしっかり心のどこかに残ってます。

それにしても1曲挙げろと言われて何でこの曲なん??もっとイケてる曲あるじゃねーか!!GUYのグルーブが全く表現出来てない。まるっきり逆効果だ馬鹿!!しかしこれも青春のせいにしてしまおう。全く青春てやつは…苦い!!!!(トキ)

リリース 1990 キース・スウェット
おすすめ曲 Teddy's Jam 2
これも聴くべき!!
Keith Sweat /
Make It Last Forever
★ ★ ★ ★
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