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| 1号 いや、俺はある程度システマティックに作ったと思うな。そりゃ、その枠の中で最高のプレイとか、一歩抜き出た演奏をするのは各ミュージシャンの力量やけど。 |
| 2号 システマティックって？枠ってなんの枠？ |
| 1号 モータウンっていう枠やん。 |
| 2号 だからモータウンがいややったら他でせなしゃあないやん。モータウンのファンク・ブラザーズを信頼してるからそこで歌いたいんちゃうかな。 |
| 1号 そら、ファンクブラザーズのことはみんな好きやろな。ただ、60年代終わり頃から、ジミ・ヘンとかスライとか出てきて、俺ももっと自分の個性を出したいって思うのは自然な事なんとちゃう。スティービー・ワンダーとか。 |
| 2号 スティービーは十分個性的やん。 |
| 1号 でも70年代以降はもっと自分のやりたいことをやってるって思うけどね。映画自体はどうでした？ |
| 2号 自分の個性はだしたらええやん。歌手は自分の個性持ってるからやっていけてるし、バンドもバンドの個性もってるやん。個性と個性のぶつかり合いやん。誰かがええプレイするから、周りも影響されてええプレイする。相互作用でええ音楽ができる。バンドの中で一歩抜きんでた演奏するために誰もやってないと思うで。自分のやりたいことがあったらやったらええやん。 |
| 1号 はぁ、意味がわからんわ。別に他の人より抜き出たいからええ演奏するって意味ちゃうで。基本はキミが書いてることやし、バンドやってたらわかるけど、そんなん当たり前のことやん。ただ、現実にモータウンはロスに移転してもうたし、その時点でファンクブラザースもばらばらになってしもうたやろ。会社的には時流に乗りたかったわけやろ。 |
| 2号 「その枠の中で最高のプレイとか、一歩抜き出た演奏をするのは各ミュージシャンの力量やけど。」ってどういう意味。僕は意味を取り違えてんのかも。会社対ミュージシャンってこと？ → |
