Chaos and Creation in the Backyard Paul McCartney
Chaos and Creation in the Backyard
■ベーシストはポールとビルが好きや
 はじめまして。レビュー初登場のフジモトと申します。ビデオ撮影を生業としております。
 初のレビュー何にするか考えたのですが、ゆうこりんも歌っているように世の中タイミングです。中学の頃ビートルズにどっぷりハマった私にとって師であるポール・マッカートニーのニューアルバムが先日発売されました。結論からいいますが傑作です。

 といってもここ20年程のポールのアルバムにはほとんど興味なく前作も聞かずじまい。ポールはよく言われるように天才肌のミュージシャンでWINGS時代はほとんど直感でプロデュースしており、ジョージ・マーチンの緻密さに比べあまりに下世話なサウンドプロデュースが逆に気持ちよかったのです。しかし来日即逮捕(私の人生における最初の挫折体験)の後WINGSはあっさり解散。再びジョージ・マーチン他様々な大物とのサウンドコラボを行うようになったが、何かまとまりすぎてて面白くない。唯一エルビス・コステロとの共作がコステロのはみ出し具合を楽しめる曲になってましたが。

 で、すっかりもう諦めてました。ロックは時代と最も密接な音楽であり、そういう意味ではポールのようなメロディーメーカーがゴマンといる現在、時代と対峙するような輝きはもう期待できないと思ってました。
 今回プロデュースのナイジェル・ゴドリッチはレディオヘッド等のプロデューサーらしいけど私と同世代なんでしょう。

ファンとしてポールの魅力をよく解っとる。メロディーと下世話なアレンジが一体となってこそポールの個性は際立つのです。ほとんどの曲をポールが演奏してます。そしてどの楽器もポールにしか出せない音になってます。派手な曲はないがじわじわ効いてくる。今のポールはこうなのだと自己主張できるアルバムになってます。

 1曲目の「Fine Line」のピアノの不協和音。イントロなしの必殺メロディで始まる耽美な「At the Mercy」。WINGSの「西暦1985年」を彷彿する「Promise to You Girl」等全曲ツボ押さえまくり。過去の作品を引き合いにだすなら捨て曲なしという意味でもポール&リンダ・マッカートニー名義の「RAM」に匹敵する内容。私のようにビートルズ好きでポール諦めてた人、ぜひ聴いて下さい。

 ジョン・レノン、デニー・レイン、エルビス・コステロ…ポールは相方との相性で本来の才能を発揮できるアーティストなのだと思います。ともあれ予期せぬタイミングでポールがビートルズの偉大な才能の一員であった事を知らしめるアルバムを発表した事に感激してます。

 「これも聴くべき!!」にはポールが最も下世話だったWINGS最後のアルバム。ピート・タウンゼント、ジョン・ボーナム等多数参加が無駄に騒々しい「ロケストラ」収録の「BACK TO THE EGG」をお勧めします!ベースが効いてます!!(藤本)

リリース 2005 Back to the Egg
おすすめ曲 Promise to You Girl
これも聴くべき!!
★★★★
Super Bad
レコードレビュー03
レコードレビュー01
目次
40
41
photodelic
エブリデイ・ピープル トップ