ヒット・シングルも連発し、順調なスタートを飾ったプリテンダーズでしたが、ギタリストのジェイムズ・スコットとベーシストのピート・ファーンドンが、ドラッグの過剰摂取であいついで亡くなってしまいます。
しかしそんなトラブルも乗り越え、紅一点クリッシー・ハインドは、新メンバーで発表したサード・アルバムでもかっこいいロックン・ロールをぶちかましてくれました。それ以来何度もメンバー・チェンジをくり返しながらも現役で活躍、今ではロックの殿堂入りも果たした押しも押されぬ女性ロック・ボーカリストとなりました。
実は僕、サード・アルバム発表後84年の来日公演に行ったんです。なんと最前列!後にも先にも最前列なんてあのときだけ!すごいでしょう?ところがクリッシーのノリが悪く、演奏時間も1時間足らず。当然僕らは不完全燃焼、帰り道では友だちと文句タラタラ言ってました。後で分かったのですが、あのときクリッシーは流産しかけていて来日公演も途中で切り上げて帰国したらしいんです。そんな理由ならしょうがないですよね。クリッシー、ごめん。(クリッシーはキンクスのレイ・デイヴィスやシンプル・マインズのジム・カーと結婚してたことがあります。あれはどっちの子供やったかな?)
この度、ワーナーの名盤CDシリーズ(ForeverYoung)で初期のアルバムが復刻されたので、興味のある方は一度聴いてみてください。 (
2号)