70年代半ば、スライやジェームス・ブラウンが失速していく中、ファンク・ミュージックの雄となったのがジョージ・クリントン率いるパーラメントである。時代はディスコサウンド真っ盛り。白人主導の大量生産型サウンドや万人受けしたE.W&Fのような音楽とは正反対の泥臭いファンクがパーラなのだ!
パーラメントの特徴としてまず挙げられるのは、その分厚いサウンドとグルーブである。キーボード、ホーン、リズム、ボーカル&コーラスをフィーチャーし、ギターは比較的控えめ。特にボーカルは曲によって何人も使い分けるという贅沢三昧。このあたりはジョージがコーラスグループとしてキャリアをスタートさせたというところからきているのかもしれない。
さて、今回紹介するのはパーラメントがひとつの絶頂を迎えたアルバム「Mothership Connection」である。前作「Chocolate City」から加入したグレン・ゴインズやJB'sからやってきたフレッド・ウェズリー、メイシオ・パーカーが本領を発揮!
アルバムを飾る1曲目「P.Funk」、ジョージの語りもさることながら、徐々に盛り上がっていく彼らのホーンが何とも言えず素晴らしく、そこにブーツィー・コリンズのフガフガいうベースがからんで、とてもクールでかっこいい。しかし、この3人が抜けちゃったJBってちょっとかわいそうやね。
で、2、5曲目のグレン・ゴインズのボーカルがすごくいい。何ともいい声です。いい声といえば、「Give Up The Funk」イントロの低音ボーカル、レイモンド・デイヴィス!