3121 Prince
3121
■80年代と現在の快楽的融合
 高校の時、初めて出会ったプリンスは衝撃的だった。
何がって、ほら、あの「ダーティ・マインド」や「戦慄の貴公子」ですよ。レコード屋で手にとったのは・・・。蛇ににらまれたカエル状態の俺。もしかしたら赤面してたかもしれません。しかも初めて観たPVが「セクシュアリティ」だもんだから、なお悪い。童貞&・・・いや童顔(?)&生真面目な当時の俺には、セクハラにも近いプリンスのセクスィ〜具合が理解できなくて、完全にひいてしまいましてね。
 だから、80年代のプリンスは、ヒット曲以外タイムリーには聴いてないんです。カッコイイんだけど、アルバムを買うところまではいかなくて・・・。傑作アルバム「Purple Rain」や「Around The World In A Day」も何だか買う気になれなくて・・・。こりゃ相当のトラウマですよね?たぶん・・・。せめて初めて観るPVが「Let's Go Crazy」あたりやったら、その後のプリンスライフも健全に満喫できたと思うんですがね。いやー今思えば何か損した感があるなぁ。

 今はもう、幸か不幸か厚顔無恥なおっさんになってしまったので、プリンス恐怖症はどこへやら?って感じで、リリース即購入しております。
 今作「3121」も買ってから毎日と言っていいぐらい聴いてます。それぐらいいいですよ、これは!このアルバム、シンプルでライブ向きの曲が多い印象です。それに80年代っぽい音や曲もあり、それ系が好きな方にもオススメです!!!!!
 1曲目からディープファンク炸裂!それもそのはず、90年代NPGのリズムを支えた二人、マイケルBとソニーTですから。
 2曲目「ロリータ」すげーイイ!いい曲ってのはイントロが素晴らしいね。後半のコール&レスポンスもらしくて二重丸。
 4曲目「Black Sweat」、チープなシンセやファルセットなど、何だか「Kiss」っぽい曲調。だけど少しも古さを感じさせない曲ですね。
 次の「Insense And Candles」アダルトでエロっすねぇ。プリンスが手がける新人テイマー(もちろん女性)もからんで、快楽の扉を開いてくれます。
 「Love」のキャッチーなメロディーを聴きましたか?皆さん。思わず口ずさんでしまいますね。
 「Satisfied」のような王道ソウルやR&B、最近のアルバムでは必ず1〜2曲やってくれますな。
 「Beautiful, Loved & Blessed」はテイマーのデビュー曲なんですね。5月頃出るデビューアルバムも要チェック!!
 最後の「Get On The Boat」でノリノリで終わります。メイシオとキャンディ・ダルファー、それにシーラ・Eも参加で、往年のファンにはたまらないっすね★

 「The Rainbow Children」のテクニカルな大人路線、
「N.E.W.S.」のジャズ指向、前作「Musicology」でのプリンス教授による音楽講義・・・それぞれ特徴があっていいですね。
だけど、この「3121」、それ以上に、俺の80年代的欠落感を埋め合わせてくれる、最高のアルバムなのだ!!!!! (1号
リリース 2006 What Time Is It?
おすすめ曲 Beautiful, Loved & Blessed
これも聴くべき!!
The Time / What Time Is It?
★★★★
Super Bad
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