2年前の春、この曲達に恋をしました。それまで、くるりのサポートだった事もあって彼らのことは知ってたけど、ちょこちょこシングルを買うくらいやった。友達がキセル好きなので録画してやるか、と思って夜中にCSのライブ番組をみてたら、新曲です、といって演奏した「柔らかな丘」がヤバかった。なんか、手触りのいい毛布に裸全身をくるまれたような感覚で、しかもフワフワ浮いてるの。もうそれは身を委ねるしか術がなかった。何だろうあの気持ちよさ。その感触を確かめたくて何回も何回もビデオを見た。
その後に出たアルバムがこれ。ちょうど2月の終わりくらいに出たから、春はこれ一色でした。会社の休憩室がきらいで、お昼は一人で公園にいることが多かったから、晴れの日も曇りの日も、風を感じながら聴いてた。(雨の日は濡れちゃうから、ね…)だらーんと聴ける曲や、くすっと笑ってしまう曲、胸がざわざわ して泣きそうになる曲、なにかと感情が揺さぶられて、大変なのです。それから私にとっては特別な1枚。桜の季節になると、これを聴きたくてウズウズします。でも仕事に向かう途中で聴くと一切やる気無くしますので、注意。
あ、紹介するの忘れてたけど、キセルは京都出身の兄弟ユニッ
トです。主にお兄ちゃんが歌いますが、これがまたええ声。声が
いい、てのに1番弱いです私。みずみずしくて、伸びやかな声。そして関西人やから、やっぱり喋りが面白い。