僕がジョンを好きになったのはもうほとんど彼が死ぬ間際。
毎日、ビートルズばっかり聴いていた。
だからジョンが死んだ時はほんとにびっくりした。
そしてよけいにジョンのことが気になった。
はじめて「ジョンの魂」を聴いたのは彼が死んでしまってから。
毎日、「ジョンの魂」ばっかり聴いていた。
「ビートルズを信じない」と歌う彼を「信じない」と思った。
でもある日なんとなくわかるなぁと思った。
それからジョンのことを書いた本をいろいろ読みはじめた。
ジョン・レノンは天才だ。
だけどひとりでは不安な人。
スチュ、シンシア、ブライアン、ヨーコ…。
ジョン・レノンは百面相。
ほんとは別人なんじゃないの?
テディ・ボーイ、アーティスト、革命家、普通の人、聖人…。
ジョンは子供の頃から、自分は天才だとわかっていた。
僕は子供の頃から、自分は天才だと思っていた。
「ここに天才がいるのになんでみんな気付かないんだろう?」
ジョンはほんとにわかってたけど、僕はほんとはわかってなかった。
気付くのが遅すぎたなぁ…。