ジョンの魂 John Lennon
John Lennon/Plastic Ono Band
■僕のジョン・レノン
僕がジョンを好きになったのはもうほとんど彼が死ぬ間際。
毎日、ビートルズばっかり聴いていた。
だからジョンが死んだ時はほんとにびっくりした。
そしてよけいにジョンのことが気になった。
はじめて「ジョンの魂」を聴いたのは彼が死んでしまってから。
毎日、「ジョンの魂」ばっかり聴いていた。
「ビートルズを信じない」と歌う彼を「信じない」と思った。
でもある日なんとなくわかるなぁと思った。

それからジョンのことを書いた本をいろいろ読みはじめた。

ジョン・レノンは天才だ。
だけどひとりでは不安な人。
スチュ、シンシア、ブライアン、ヨーコ…。
ジョン・レノンは百面相。
ほんとは別人なんじゃないの?
テディ・ボーイ、アーティスト、革命家、普通の人、聖人…。

ジョンは子供の頃から、自分は天才だとわかっていた。
僕は子供の頃から、自分は天才だと思っていた。
「ここに天才がいるのになんでみんな気付かないんだろう?」
ジョンはほんとにわかってたけど、僕はほんとはわかってなかった。
気付くのが遅すぎたなぁ…。

ジョンは「愛と平和」の人だと言う人。
いや、そうじゃないという人。
どっちも正しいし、どっちも間違ってる。
僕はそんなことはどうでもいい。ただジョンが好きなだけ。
みんな「自分のジョン・レノン」を好きになればいい。

なんでジョンが好きになったかはいまだにわからない。
なんで?なんで?なんで?
なんで死ぬ間際のジョンはあんなに聖人みたいな顔してたんだろう?

                   (2号)

リリース 1970
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