ストーンズの「女たち」はレコードだから成立したといえるジャケットであろう。穴あきジャケットからのぞくインナースリーブのセレブやストーンズの面々。CDサイズで再現するには小さすぎるし、パソコン上では質感は表現できない。それらは、そもそもアナログから無理矢理リサイズされたものだから、当然といえば当然。CDジャケット専用ならば、アートディレクションも自ずと違ってくるはずだ。
曲は時代を反映してか、ディスコやパンク系のストレートな感じが多い。ストーンズここ30年来唯一の全米ナンバーワンヒット"Miss You"を筆頭に、"Respectable"や"Shattered"など、ストーンズからのディスコ・パンクへの回答といった趣の曲が目白押し!そういう曲調を嫌ったイアン・スチュワートはこのアルバムやこの後のアメリカツアーには参加せず、イアン・マクレガンがキーボードでサポートしている。
他にもテンプテーションズのカバー"Just My Imagination"やカントリー調の"Far Away Eyes"、名曲"Beast Of Burden"と充実の1枚となっている。おっと、キースの歌う"Before They Make Me Run"を忘れちゃいけない!この時期キースは麻薬所持で逮捕され、ミュージシャン人生が絶えようとしていたんである。その後、チャリティー・コンサートをすることで、刑は軽減されたけれど、そいういう経緯を知ってからこの曲を聴くと、一層、涙がちょちょぎれます!
アナログを聴けない人は、レコードを模した「
女たち(でかジャケ) 」CDでジャケットを堪能しよう★ (1号)