Little Drummer Boy Live Mark Kozelek
Little Drummer Boy Live
■a day in the life
1月24日。今日明日と連休。年明けからバタバタしてたが一休み。街は相変らず無神経な思念に溢れていて自意識過剰の俺にはきつい。相方はハローワークのセミナーに連日通っている。
今度息子をハイキングに連れて行こうと思う。子供の頃よく親子で登山に参加したが腰を痛めてから殆ど山登りをしてない。一度リハビリで一人岩湧山に登ったが途中で膝が痛み危うく遭難しかけた。息子と行く前に金剛山を下見しよう。雪が見たいらしい。冬が好きなのは雪だるまがあるから♪
とは言え腰に不安は残る。無理はしてないが体力も落ちている。とりあえず行く事にする。

本当は早朝から行くもんだがのんびり9時過ぎから準備。BGMは年末に買ったMARK KOZELEKの2枚組ライブCD。もはや現役のロックリスナーではない俺が唯一フォローしているアーティストだ。日本では殆ど無名だがRED HOUSE PAINTERSとして6枚のアルバムをリリースしており世界的にはコアなファンが多くいるようだ。くるりは間違いなく影響を受けとる。耽美なサウンドに感傷と狂気が同居したようなマークのヴォーカルが脳に浸透する。4ADからデビューしただけあって心象的なジャケ写も一貫しており、米ではGAPのCM曲に起用されたりしている。AC/DCの弾語りという奇妙なカバーアルバムも出している。ラウドやポップに辟易してから殆どRHPばかり追いかけていた。現在はSUN KIL MOONという新たなバンドで作品を発表しているが、ライブではソロによる弾語りが中心のようだ。
この人とにかく声にハリと透明感があり(音響的にも)まるで彼岸から語りかけられてるように引き込まれる。バンドでなくとも彼の世界観が揺らぐ事はない。記憶の彼方に置去りにしたものをひとつひとつ丁寧に陳列されるような感覚。そこには過剰な感傷も突き放すような眼差しもない。私達に出来る事は確かに存在していたそれらの喪失感を抱きしめる事だけなのだろう。

山登るのにスニーカーすら持ってない事に気づく。まあ現地の駅前で調達すればいいか。1枚目聞いた所で準備できたので出発。
電車とバスを乗り継ぎ、すでに下山する多くの登山客とすれ違いながら登る。前回は最初からとばしたら途中で全く動けなくなった。今回は無理せずに登る。てゆーか登れません。階段こんなきつかったか。20mごとに休憩する有様である。左足に違和感が。四股を踏むがごとく木の階段を踏みしめて進む。途中バンド仲間無事出産のメール。おめでとう。山頂で祈願しときます。しかしこりゃ息子連れたらきついわ。反対の楽なコースから行こ。
汗をかき大口開けながら登ってると雑念は薄れ澄みきった空気に気分も高揚する。1時間半以上かけて何とかリタイアせず真っ白な頂上に到着。帰りはロープウエイ手前の風呂に入って体をほぐす。やはり下りの方が膝にこたえる。

人生楽ありゃ苦もあるさ。今晩は焼きそばにしよ。2枚目のCD聞きながら準備。澄みきったマークの声が心地いい。
追伸:初めての方は下記のアルバムから聞きましょう。

                     (フジモト)
リリース 2006 Ghosts of the Great Highway
おすすめ曲 どれもいっしょ
これも聴くべき!!
★★★★★
Super Bad
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