ザ・サイドワインダー+1 Lee Morgan
The Sidewinder
■天才と43歳超初心者
 とうとう買ってしまいました。トランペット。去年の夏、ふとしたきっかけでマイルズにはまってからずっと考えていましたが、この歳から新しいことを始めるのもどうかなと躊躇していました。自分が熱しやすく冷めやすい性質なのも分かってましたんで…。まぁお金の余裕がないっていうのが一番の理由でしたけど…。
 良かったのか悪かったのか、楽器屋さんで試奏させてもらったら音が出たんです、これが。それで調子に乗って買ってしましました。ヤマハのスチューデントモデルですけどね。中途半端に二番目に安いやつです。いいですよ、トランペット。管楽器ってなんかいいもんです。ピカピカで。見てるだけでなんかうれしくなってきます。
 今習いにいくかどうかでまた迷ってます。昔ギターをはじめたときは、独学で弾けるようになるのがカッコいいと思ってたし、それがロックンロールだと思ってました。人に習うのってなんかねぇ…。ロックンローラーがお稽古ごとみたいに…。
 人間、歳を重ねると知らず知らずのうちに変わっていくもので、まぁ、誰かに習ってみるのもいいかなと思う今日この頃です。独学でうまくいかず、宝の持ち腐れになるのも勿体ないかなと…。実はギターのときも一度は投げ出した実績がありますもんで…。

 リ−・モーガン。18歳の若さで天才トランペッターとして華やかにデビューしたらしいです。このアルバムは彼の代表作というわけではないかもしれませんが、当時ジャズとしては
異例の大ヒットアルバムです(といってもビルボード25位、1964年、僕の生まれた年です)。
 タイトル曲は8ビートで演奏されていて、ジャズロックとか言われてたみたいですね。今聴くと8ビートでジャズというのがよけいに古臭いような気もせんこともないような、そうでもないような…。
 全体を通しても曲調は軽快な感じがします。ロックを聴き慣れてる人が聴いても違和感がなく聴くことができるのではないでしょうか?
 まず音色が若々しくはつらつとしています。迷いのない音?なんというか自然体というのかな?いなせなお兄ちゃんという感じです。マイルズとはだいぶ感じが違います。
 そういえば今人気のPE'Zのトランペットの人もリ−・モーガンが好きだとなんかの本で読みました。だからというわけでもありませんが、若いジャズ入門者にはもってこいのアルバムではないでしょうか。
 しかし、ジャズのミュージシャンってろくな死に方してない人が多いですね。ロック以上じゃないでしょうか?リ−・モーガンもごたぶんにもれず33歳の若さで愛人に撃ち殺されて死んでます。なにかにつけて早熟な人だったのでしょう。まぁ、たいてい天才といわれる人は若くして成功して生き急ぐように死んでいますよね?
 43歳、今一つパッとしない人生。いまさらトランペットなんか始めようとしている僕って、ほんとにこれでいいんでしょうか?
 まぁ、天才でないのは確かです。   (2号)
リリース 1964 Moanin'
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これも聴くべき!!
Art Blakey & The Jazz Messengers / Moanin'
★★★★★
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