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1号 あら。そこまで気付かなかったな。ただ、何か腹違いの妹みたいやけど、ま、ええか、っていう感じに見てたわ。 |
2号 それはきみらしい意見やね。 |
7号 母に対しての思いはさらりとしか述べられてませんでしたが、なんとなくその時、父親に対してなんらかの苦い思いは抱いてるんやろなと思ったんです。 |
1号 親父に対する愛憎入り交じった思いはあったでしょうね。 |
7号 はい。それがああいう形で爆発したのかな〜と。う〜ん、今回私真面目ですね。 |
2号 人間だれしも愛されたいという欲求があるからね。それがかなわないと逆にとてつもなく憎しみに変わっていくんでしょうね。わかります。 |
7号 無邪気な悪意といいますか…。あ、ほら、お兄さんを刺した時も、意外と冷静じゃなかったですか? |
2号 ああいうときは意外と冷静になるのかもしれませんね。 |
2号 といいますと? |
7号 まず、腹違いの妹だと知りつつマレリーに近づきましたよね。 |
2号 こわいですよね。 |
7号 そして二人はつき合って、ある夜マレリーはエルビスを家に招き入れましたよね。 |
2号 大胆ですよね、マレリーもけっこう。 |
7号 お兄さんは確か受験生だったので、夜中まで起きてるってことも実は知ってたのではないかと。 |
2号 そこまで計算してました?まじで? |
1号 うあ。すごい読んでますね〜。でもあのエルビスはそこまで考えてないと思うけどな。 |
7号 いやいや、エルビスは父親とあんな出会いをしてから、一度も目が笑ってなかったのですよ。 |
2号 父親にもっと歓迎されると思ってたんでしょうね。 |