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1号 そういや、冷静でしたね。たんたんと死体を処理してたもんね。 |
7号 マレリーが妊娠したときも「生んでくれ」とか言っちゃって。 |
2号 ぞっとしましたね、あれは。 |
1号 ちょっとビックリして、刺された瞬間に3cmぐらい浮いてしまいました。 |
2号 ワンテンポ遅いね。きみ。 |
7号 マンガみたいですね。 |
1号 でもポールがエルビスの部屋に入ってきたときは殺意はなかったと思うけどな。会うなって言われて、包丁持って、それで衝動的に・・・みたいに感じました。 |
7号 そうですね。殺しちゃったのはたまたまかも。でも罪悪感はなさそうでしたよね。 |
1号 なかったね。全然。 |
2号 そうですか?やってもうたって感じやったけどね。 |
1号 ちょっと間はね。でもあとはたんたんと。 |
2号 そういえばポールの白いブリーフが印象的でしたね。 |
1号 真面目さの象徴やね。 |
7号 マレリーと川縁で祈りをささげてるシーンがあったじゃないですか。あの時「もういい?」とか言って、罪の意識全然なかったし。 |
1号 そうそう。それに16才の女の子に兄貴を殺したって告白するのも、「こいつ何も考えてないな」って思ったね。 |
2号 というか、一貫して何がしたいのか僕には彼の行動が理解できませんでした。 |
7号 だから計画じゃないかと思ったんですよ、父親への。思えば、父親とエルビスは良く似てませんか? |