helen merrill Helen Merrill With Clifford Brown
Helen Merrill
■ニューヨークのため息とおやじのため息
 去年の夏あたりから始まった僕のジャズ熱は、予想に反してまだ続いております。すぐに飽きるかなとも思ったけど自分でも意外です。とうとうジャズボーカルにまで手を出してしまいました。
 あー、ちょっと前にはじめたトランペットは停滞しております。やっぱり練習するのに河原や公園まで出かけていかなければならないのがネックですね。習いに行く決心もまだついておりません。とは言うもののとにかくいろんなトランペッターの演奏を聴いてみようと、トランペットの入ったアルバムを選んで聴いている毎日です。
 それと今までCDプレイヤーのヘッドフォンジャックに直接ヘッドフォンを差し込んでCDを聴いてましたが、最近30年前に買ったサンスイのアンプを復活させました。JBLの中古のスピーカーも買ってきてプチ・オーディオ・マニア気分でジャズを満喫しております。これっておやじっぽいですよね。まぁいよいよそういうお年頃になってきたということでしょうか?
 いや〜でもやっぱりそれなりのシステムで音楽を聴いたほうが感動があります。安物のCDラジカセ(カセットついてるのは今どきないか)なんかで聴くよりなんか同じ曲が数段いい曲に思えます。若い頃は「音楽さえ聴ければ機材なんてどうでもいいわ」くらいに思っていましたが、あんまり分かってなかったのかもねぇ。それとも今は自分の感受性がなくなってきたのを機材でカバーしてるだけなのかもしれません。やっぱりおやじになってきたんでしょうか?はぁ〜。
 いうても僕のオーディオはそんなたいしたものではありませんけどね。オーディオって凝り出すとびっくりするほどお金がかかるのでほどほどでやめとくのが賢明です。オーディオ雑誌とか見てると次から次へとほしいのが出てきます。アンプだけで何十万とか何百万とか…。どこ探してもそんなお金、僕にはありません。はぁ〜〜〜。

 というわけで(どういうわけかなんかようわからんけど)この「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」今一番よく聴いてるアルバムです。僕がお薦めするまでもなく、ジャズの名盤中の名盤らしいです。
 実は最初クリフォード・ブラウンのトランペットが聴きたくて買ったのですが、ヘレン・メリルのボーカルにもすっかりはまってしまいました。
 誰が名付けたか「ニューヨークのため息」と言われるヘレンの歌声が中年男の心のひだにじわじわとしみ込んでいくわけです。当時25歳とは思えないなんというか大人の女の色気というのでしょうか。
 全曲ジャズのスタンダードらしく、聴いたことのある曲が何曲も入ってます。とくに2曲目の「You'd Be So Nice to Come Home To」は、ジャズに興味のない人でもぜったいに聴いたことがあるに違いありません。ピアノソロの後に飛び出してくるブラウニ−のソロは鳥肌もんですね〜。
 最後に、編曲は当時若干21歳のクインシー・ジョーンズ、ブラウニーもまだ24歳。ジャズって若者の音楽なんです!
                       (2号)
リリース 1954 Sarah Vaughan W/ Clifford Brown
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