■フェイセズからストーンズへのごく自然な成り行き
ローリング・ストーンズといえば最高のバンドだけど、各メンバーのソロもええ感じですね。それぞれに特徴があって面白いんですよ。ミックの新しいモノ好き、キースのストレートなバンド指向、チャーリーのジャズ指向、意外なメロディメーカービル・ワイマン・・・(小山田圭吾のトラットリアから再発されてましたね。買うの忘れてた!)中でもロン・ウッドはキースと同系統でありながらも、どこかソウルフレーバーが溢れてて一番俺好みです。
今回紹介するのはロン・ウッドの記念すべき初ソロアルバムです。もちろん、このアルバムもソウルやR&Bっぽい曲調が多い感じです。もちろんそれはロニー自身そういう曲調が好きっていうこともあるでしょうが、ウィリー・ウイークスとアンディ・ニューマークのリズム隊によるところが大きいと思います。ベースのウィリーはダニー・ハサウェイの"Live"での好演が有名ですし、ドラムのアンディはスライに一時期在籍してましたね。いやー、ロニーの人脈の広さがうかがえますね。
人脈といえば、他の参加ミュージシャンの顔ぶれも凄いことになってます。ロンドン近郊のリッチモンドにある「ウィック」という自宅スタジオで録音されたそうですが、そこにはセッションを含めると・・・ミック、キース、ミック・テイラー、イアン・マクレガン、ロッド・スチュワート、ケニー・ジョーンズ、他にも、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、デビッド・ボウイ・・・という面々が!!スタジオ代はかからないけど、酒代がすごいことになったでしょうねぇ。
まず1曲目。リズムボックス+ドラムから始まり、ストーンズを彷彿とさせるギターリフに続き、オルガンとファンキーなベースが気持ちよく絡んでくる、で、なぜかミックがシャウトしまくりでロニーは裏方に・・・。何かストーンズでの関係そのまんまの感じですね。他にもミック&キースで2曲提供してるんですが、うち、1曲はキースがメインで歌ってるもんね。誰のアルバムやねんっちゅう話ですわ。いやー、ロニーの人の良さがうかがえますね★
(1号)
Ron Wood
I've Got My Own Album to Do
★ ★ ★ ★ ★
リリース
1974年
おすすめ曲
I Can Feel the Fire