エブリデイ・ピープル

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編集後記

 

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V.S.O.P.- The Quintet
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■40年の時を超えて

 先日、大阪厚生年金大ホールで「The Quartet」を観てきました。 実はコンサートの情報を仕入れるのが遅くて3階席しか手に入りませんでした。3階席の一番前の席だったので、ちょっと乗り出して座らないと手すりが邪魔でステージが全部見えないんですよねぇ。それでも逆に1階席の部分も見えないので、うまく座ると見えるのはほんとにステージの上だけ、しかもど真ん中の席でしたから4人と僕だけがその場にいる感覚に浸れました。 いや〜良かったです。1曲目から「so what」、大半がマイルス・ナンバーだったので大満足です。しかしいい音楽というのは眠くなるのでしょうかねぇ?そういえば自分でトランペット吹きながら眠たくなることがよくあります…。 いやいや、寝てませんよ。ただ心地よすぎて音楽の中を浮遊しているように感じた瞬間がありました。ロックのライブでは感じたことのない感覚でしたねぇ。またいきたい。
 ジャック・デジョネットのドラミングは芸術品でした。激しさの中にも上品さがあります。ロン・カーターの右手の指使いには見とれてしまいました。しかも長身で感じのいいスーツを着こなしているのがほんとにカッコいい。そりゃ日本でもよくCMに起用されるはずです。絵になる。上から見下ろす位置で観てたので、ハービー・ハンコックの両手が鍵盤の上を縦横無尽に動き回るのもすべて見えました。あー、ハービーがステージの最初に英語でなんか挨拶してましたが、僕にはほとんどわからなかったのが残念です。平和がどうのこうのと言ってましたけどねぇ…、情けない。ウェイン・ショーターはソプラノとテナーのサックスを使い分けて独自のフレーズを奏でていました。なんであんなにきれいな音が出せるんでしょう。
 マイルスが一緒にステージの上で演奏してるところを想像してみましたが、うまくイメージできませんでした。代わりに僕がトランペットを吹いてるところにイメージを変えてみましたが、ますますうまくいきませんでした。…当たり前ですね。おこがましいです。
 さてこのアルバム、アコースティック・マイルスの集大成。40年前の「The Quartet」の演奏が聴けます。ドラムはデジョネットではありませんが、トニー・ウィリアムスもデジョネットに負けず劣らずカッコいいです。ようするに僕は往年のマイルス・クインテットを観ることができたわけです。(時期は違うがデジョネットもマイルス・バンドの出身)いつか孫が生まれても自慢できることができました。
                                 (2号)

Miles Davis
Nefertiti
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リリース
1967年

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Riot

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