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編集後記

 

十人十色、百人百通り、千差万別、人生いろいろ、エブリデイ・ピープル!!!
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■あり得ないことをやる人には感動するのだった★

 いやー、あり得ないね、世界卓球。息つく暇もないラリーや王子サーブもすごいけど、やっぱり韓国戦があり得なかったね。最初に愛ちゃんが負けて、ヤバいかなって感じで、しかも1ー2で絶体絶命の状況。そこから平野がつないで、最終がまた愛ちゃん。追いつ追われつ、フルゲームでしかもジュースに持ち込まれながらの勝利。最後の「サー」の雄叫びで鳥肌が立ちました!
テレ東大喜びだよ、愛ちゃん!演出しすぎ!!あり得ない★

 音楽界のあり得ない人と言えば、スティーヴィー・ワンダーでしょう。
グラミー4部門だか5部門かっさらった傑作"インナーヴィジョンズ"発売からわずか3日後、スティーヴィーは交通事故で生死の境をうろうろ。一命はとりとめたものの、事故の後遺症で、あろうことか、味覚と嗅覚を失ってしまう…いや、もう、この時点で、俺ならアウトな訳ですよ。普通、 グレるでしょ。この先恨み辛みの人生ですよ。じゃなきゃ、引きこもるよ、俺だったらば。だけど、先生、そんな絶望的状況にもかかわらず、早くも1ヶ月後にはライブにゲストで飛び入りしてたらしい。すげ。あり得ない★★

 さらにその10ヶ月後、本作が発表されるのである。その名もファースト・フィナーレ、第一幕終了。なんだか未来を予見する示唆に富んだタイトルっすね。そのアルバム名と同様、スティーヴィーのアイデア満載のジャケットもなかなか趣ありだね。
 ジャケ裏から続く鍵盤の階段とステージが人生を表している。最初はハーモニカを持つリトル・スティーヴィーとお世話になったキング牧師。次のステージでは、蝶ネクタイのスティービーの周りに、クリエイティブ・フリーダム後のアルバム、ケネディ大統領、ゴールドディスク、おかんにキスされる先生なんかがちりばめられている。ジャケ表に戻って、眼鏡キラーンな現在の先生、グラミー、事故った車、アフリカ、牡牛座…その上には、さらにステージ=未来が続いている。

 事故後とは全く思えない、聴く者を心安らかにする珠玉の10曲。
いや、ほんと、まったくあり得ない★★★
                                    (1号)

Fulfillingness' First Finale

Stevie Wonder
Fulfillingness' First Finale
★ ★ ★ ★ ★

リリース
1974年

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