あの太陽に憧れて

※「お天気 10のお題」より。名前変換なし。


彼の隣で笑う、アイツを見ていた。

どうしていつも、俺の視界の中にいるんだろう。
どうしていつも、アイツは笑っているんだろう。

どうして、俺には、困った表情をするんだろう。

俺は、人と馴れ合うことは、苦手だ。
表面上の付き合いなんて、いらない。
俺という人間を、見てくれる奴がいればそれでいい。

それなのに、望んでしまうんだ。
彼に向けられるその笑顔を、俺に…向けて欲しいと。

どうしていいのか、わからない。
その暖かな笑顔を、欲してしまう自分が、わからない。

見上げれば、眩い光と焦がれる熱を、放ち続ける太陽。

いくら手を伸ばしても、届かない。
いくら恋焦がれても、手に入らない。

近付けば焼き消されてしまう太陽のような、その笑顔に、憧れた。


END


WEB拍手公開。<2006.11.12>
サイトUP。<2007.2.20>

WEB拍手から、繰上げ。
初めての、航河SS。
彼は、ゲームの設定上、ついカズさんがらみで。
カズさんルートな話になってしまいます。
まだよく航河の雰囲気が、つかめてません。

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