「よっ、タケシどうしてる?」
ひよこのタケシを連れ帰ってから、お前が帰る頃を見計らって携帯を呼び出す。
そしたら、ため息混じりにタケシに話し掛けてる声が聞こえてくる。
『ほら、慎吾からだ。』
たぶん、携帯をタケシの方に向けてるだろうから、オレは少し大きめな声で呼びかける。
「タケシ!」
『ぴ!』
タケシはオレの声に返事をするように鳴く。
オレは、その声を毎日聞いていた。
そう、あの日からずっと、オレはタケシに呼びかけている。
でも、お前は気付いて無いだろ?
オレは、タケシを呼ぶ時に、お前の名前を呼んでるんだぜ?
あの日から、ずっと、お前の名前をさ…。
END
おまけの慎吾のつぶやきです。
本編を中里視点にしてしまったので、
慎吾視点の話が欲しくなってしまって…。
だからといって、たいした話ではないのですが(苦笑)
うちの慎吾は、未だに中里を名前で呼べません。
だから、ひよこを呼んでる振りをして、
中里のことを呼んでいるという…。
慎吾が別人のようですが(^_^;)
ここまで読んでいただいて、ありがとうございますm(__)m
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