桜 奇 譚 <いいわけ>
★ 序幕/幕間 ひ/幕間 ふ/終幕
桜が会話を交わしている…というような感じがでてるといいのですが(汗)
この桜達は同じ土地にいるのではなくて、違う時間・違う土地に存在して時空を越えて会話している、
パラレル感を出したかったんです。
で、互いの場所(作品)で、人の心に興味を持って、その心を占めている一番大きな人を具現化して、
戯れに触れてみる…それに惑わされたのが3人の彼等というわけです。
説明しなきゃわからないですよね、こんな設定…スイマセン(苦笑)
★ 壱幕<慎吾>
一人目の被害者(笑)慎吾です。
うちの慎吾は中里のことを特別に好きだけど、中里がそれと同じような感情を持ってるか?といえば
そうじゃない。
同じように思って欲しいけど、主導権を握られるのは気に食わない。
だから、強引な中里ではダメなんです。
でも心のどこかでそういう部分があったらいいと思ってて、そんなところを引き出されてしまうと…。
本当の中里はそんなことしないとわかってるから、偽者は要らないと突っぱねます。
素直じゃないです、慎吾…。
★ 弐幕<水支>
二人目の被害者(大笑)水支です。
水支は結構、こういうのに抵抗がないような気がして…。
ま、魔民だ、ハタレだ、言霊だ…と普通に関わってる人ですから。
女の人には軽い事ばっかり言いそうな水支が、先輩に対しては積極的に出られない。
好きだけど、ついつい様子を窺ってしまうところがあるので、酔っていたり、夢を見ていたり、そういう
時でないと手が出せない。
下手に機嫌を損ねると、長いお小言と、暫らくお預けをくらっちゃいますから…。
素直に身を預けてくれる先輩がいたらいいのになぁ、なんて思ってたりして…でも実際に現われると、
やっぱり身持の固い先輩じゃないとダメってことになってしまう。
水支って、やっぱり…。
★ 参幕<飛鳥>
三人目の被害者(爆)飛鳥です。
うちの飛鳥は、あの事件(ネタバレ?)からずっと心が空っぽで…総代のことを引きずったままです。
自分の不甲斐無さを自分で責めていて、感情を殺してしまいました。
ずっと誰かに「もう、いいんだよ。」って言ってほしかったのではないかと思います。
それか、自分の身なんてどうなってもいい、総代の元に逝ければいいと思ってる…早くその時がくれば
いいと思ってる。
そんな飛鳥の心の中にあった総代が「泣いたらいい。」って言ってくれたから、少しずつ感情を取り戻し
ていきます。
自分は一人じゃなくて仲間がいる、ということにも気が付きます。
そう言う点では、彼は被害者ではないかもしれないですね。
ここまでお付き合いいただいて、ありがとうございました。
<2005/4/2>
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