「行く年来る年 〜2004年の水槽を振り返って〜」
はや一年も終わりで、本格的に金魚を飼い始めて2回目の正月を迎えようとしています。今年は仕事が異動になり忙しかったりしたため。金魚もHPも思う存分やりきったということは言えない状況ですが、それでもこの一年を振り返ると、いろいろとありました。
そこで今回はこの1年を振り返ってみたいと思います。いわば日記の総集編みたいなもの、でしょうか(?)


★ 1月 ★
前年12月末、師走の忙しい時期に、オランダシシガシラの蘭が産卵しました。1月に入っても毎週1回程度は産卵。これを受けて、1月はアナカリスの葉っぱからの卵確保と、孵化、稚魚飼育に明け暮れた。しかしながら、親魚水槽の中で隔離していた稚魚は、ある者は親魚の果敢な攻撃にストレスを受け、またある者は飼い主がブラインシュリンプをケチったために人工エサが口に合わず餓死するなどして、結局全滅してしまった。今から思えば、蘭の忘れ形見を一匹でも確保しておきたかったと後悔することしきり。

★ 2月 ★
蘭の産卵はまだ続いた。そして追尾の影響で背骨が折れたり、また水が汚れたからかアオコに悩まされたりと、冬なのにてんやわんやな水槽だった。
2月下旬に東京に行き、金魚坂に行ったのが思い出だ。

★ 3月 ★
4月に忙しい部所に異動になりそうなのが薄々わかっていたので、仕事を片づけつつ、家では今後を見越して、水槽の管理を定型化&簡素化することに全力を傾けた。蘭は相変わらず1週間に1回くらいのペースで徹底追尾→産卵というサイクル。母親って大変だな〜。全体的には水槽は比較的落ち着いた一ヶ月だった。

★ 4月 ★
職場が異動になった。言うなれば支店から本店への転属ということになりましょうか。とにかく毎日毎日夜10時とかの帰宅時間に。とうてい金魚にじっくり時間をかけてやることは無理だった。金魚の記録もあまり残っていない。強いて言えば蘭がその後の病変の兆候のように元気が無かったり、また残り1匹となっていた稚魚も死んでしまったことあたりかな・・・。

★ 5月 ★
蘭が1回目の松かさ病発症。産卵が負担になったのだろうか。もともと丸手で内蔵が弱そうだった。他の金魚は何ともないので、細菌性ではないと判断して、ココア浴+ある方からいただいた薬餌で療養。

★ 6月 ★
蘭の松かさ病が治る。この頃はまだ松かさ病をナメていた。その後あのようなことになろうとは・・・。仕事の方が相変わらず忙しく、なかなか金魚たちにかまってやれない日々。

★ 7月 ★
あまりの仕事の忙しさに、思いあまってサイトを休止。その直後から、いろんな方から励ましのメールなどをいただき、調子に乗りやすい私は早々に再開を決意。

★ 8月 ★
サイト再開。これまでのように肩肘張らず忙しいなりに気楽に行こうと新たな船出。上旬に出張で京都へ。家族を呼び寄せて観光・・・のはずが暑すぎて余計に疲れた。京都で金魚店を探し回るも、結局一件も見つからず。仕方なく帰路大坂の海遊館に寄ってお魚鑑賞。
仕事が忙しすぎて、水槽はとうとうベアタンクに・・・。管理は楽になったが、濾過槽の汚れるスピードが猛烈に早くなり、結局プラスマイナス0といったところか。
子供が保育園で和金を4匹もらってくる。元々居た2歳魚4匹と併せて水槽はてんやわんや。この後、管理が悪かったり事故があったりして、チビ和金4匹は順に死んでしまうことに・・・。

★ 9月 ★
ふと気が付いたら2歳魚がどんどん大きくなりかんろくがでてきている。一番変化があって楽しいのは2歳魚というが、まさしくその通りだ。1年前の写真と見比べると、まるで別金のよう。水草レイアウトはもうあきらめる。だって、アヌビアスナナやミクロソリウムまで食べやがるんだもの。アナカリスなんて半日で茎だけになっちゃうぞ。

★ 10月 ★
下旬の大きな仕事(イベント主催)の準備に明け暮れ、毎日忙しい日々。金魚にもあまりかまってやれない。そんな中、蘭が再び松かさ病を発症。数日前から水面をフラ〜と漂うことがあったので、気にはなっていたが、鱗に以上が無かったのでまさかマツカサとは思わなかった。発症に気づいてからは、症状の進みがすごく早く、ウロコはどんどん逆立ってきて、翌日には死亡してしまった。おかしいのに気づいた時点で処置していれば助かったかも。子供と一緒に、実家の庭の片隅にお墓を作りました。たいへん悲しい出来事でした。これがきっかけで、飼育スタイルを見直すことに・・・。

★ 11月 ★
蘭が居なくなり水槽が寂しくなったので、再び底砂を敷いた。またヤマトヌマエビも追加。古参兵3匹にチビ和金1匹で水槽内のバランスは良くなった。長介が琉金ではなくオランダの血が濃いのでは?と確信しはじめた。

★ 12月 ★
仕事の波本年2つ目。大忙し。当然金魚にはあまりかまってやれない。チビ和金の最後の一匹が事故で死んだ。忙しいと管理ががさつになり、事故も増えがちだ。子供には「また死んだ」と説明するのがいやなので、「クリスマスプレゼントをくれた代わりにサンタさんに金魚をあげた」とウソをついた(汗)
そのほかにも、エビの住処に置いてあったアロマポットに鶴太郎が頭を突っ込んで抜けれなくなるという事件が起こった。発見がおそかったらどうなっていたかわからないが、保育園から帰った息子が運良く発見。奥さんが迅速な救助活動を行ったおかげで、ヒレはボロボロになるものの、命に別状はなかった。金魚って強いものだなと実感した事件だった。

以上、2004年を振り返ってみましたが、とにかく仕事で異動になって忙しかったと言うことに尽きます。ただ、夏まではしっかりやらなきゃ、とHPを重荷に感じて、つぶれそうになっていましたが、サイト休止した際の皆さんからの励ましのおかげでのんびりとHPに取り組むことができ、本当に感謝しています。あのとき誰も励ましのメールをくれなかったら、おそらくあのままHPを閉鎖していたような気がします。また、これ以外にも一年間お世話になりまして、この場をお借りして読者の皆様に御礼申し上げます。

皆様はこの一年、どんな年でしたか。
来年はお互い良い年でありますように・・・。
  
語り部(かたりべ)ぷーさん