使用レポート 上部濾過器 「NISSO NEWクイックフィルター600N」

NISSOの60センチスタンダード水槽セットに付いてくる上部濾過器です。

基本的な原理はポンプで水を汲みあげ、ろ過槽に落として物理&生物ろ過を行い、排水口から水槽に落とすという他の上部濾過器と同じものです。排水もL字型エルボで底砂が削れないように一応の配慮はしてあります。

使用してみて、とにかく困るのが「水が落ちる音がウルサイ」ことです。これは、上部フィルターでは全て言えることなのかもしれませんが、加えて本機種では、他の高級な上部フィルターと異なり、排水口に消音フロート等を設けていないので、水を巻き込む音が常時「ジャバジャバがぽがぽ」鳴っているということによります。

NISSO製の上部フィルターとしては、「スライドフィルター」がメジャーですが、知る限りの範囲でスライドフィルターと比較しても、

@消音フロートが付属しない
A濾過層がやや高い位置にある
 (というか、スライドフィルターの方が下げている)

といったことが、水流音という点でデメリットとなっていて、安物を実感させます。

次に、ポンプに書いてある最低水位まで水位を下げてみたのですが、そうするとエルボの排水口が水面に出てしまい、一層ジャバジャバ音が激しくなってしまいます(ポンプの最低水位のラインよりエルボの排水口のほうが高い位置にあるんです)。結局、最低水位ラインよりもだいぶ多めに水をいれなければ、水の音がうるさくて耐えれないということになってしまいます。

この「ウルサイ」という点を除いては、ろ過の機構は他の上部フィルターと同じですから、能力はまずまず高いみたいで、全体としてはかなり納得しています。

ただ、水流は激しいので、稚魚やランチュウ、水胞眼等泳ぎの下手な品種にはキツイのではないでしょうか?私は体長2センチくらいの黒出目金を水流で弱らせて★にしてしまった悲しい過去があります。

ということで、水流音が気にならない人は「買い」ですね。
  
 
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