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北朝鮮と韓国の国境「38度線」の謎


 北朝鮮と韓国の国境のことを「38度線」といいますね。ですが、よーく見てみると、この北朝鮮と韓国の国境は38度線とは結構ズレてますよね。斜めですしね。真っすぐじゃないですしね。

 

 では、なぜこの北朝鮮と韓国との国境を38度線と呼ぶのでしょうか?

 時代は第二次世界大戦の時のお話。当時の朝鮮半島は日本の占領下にありました。ところが日本が敗戦すると北からはソ連がやってきます。慌てたのはアメリカです。「このままじゃ、ソ連に朝鮮半島を乗っ取られる!」と急いで南から朝鮮半島に入るんですね。その時、北緯38度の線を境として北をソ連が南をアメリカが占領することにしたんですね。

 そして、その後、アメリカが占領していた南側に韓国が建国され、そのすぐ後にソ連が支配していた北に北朝鮮が誕生したんです。ですから、北緯38度線が国境であったのは、この頃のお話しってことなんですね。当時は、きっちり北緯38度の線にそって北を北朝鮮。南を韓国と分けていたんです。

 しかし、その後、朝鮮戦争が始まります。

 北の金正日(キムイルソン)が朝鮮半島統一を考えて1950年6月に韓国に攻めてきたんです。

 当初は、北朝鮮優勢であったのですが、その後、アメリカの力により韓国が逆転。その後、北朝鮮には中国が力を貸し、結局のところは休戦となりました。

 その時に決められたのが今の国境なわけです。当時、両国の軍隊がにらみ合っている場所をつなぎ合わせて今のような国境となったのです。

 ですから、結構、38度線とはズレているし曲がっています。北朝鮮と韓国の国境のことを38度線というのは、俗称、または昔の名残といったところなわけです。

 ちなみに北朝鮮と韓国は現在も「休戦中」。つまり、戦争が終わったわけではありません。ですから、正式には、38度線が国境というのも間違い!本当は「休戦ライン」といいます。