アメリカ独立宣言
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1775年に独立戦争が始まり、1776年7月4日にはアメリカ独立宣言が発布されます。
では、どこから独立したのか?イギリスですね。当時、イギリスによって統治されていた13の植民地が独立を宣言した文章がアメリカ独立宣言です。
しかし、この時点では、現在のアメリカ合衆国の広大な大地がすべてアメリカといて独立したわけではないですよ。イギリス統治下の13の植民地だけですので、東の方だけです。後にイギリス、フランス、スペイン、メキシコから買収したり割譲したりして今のアメリカ合衆国の広さになるのですが、それはあとのお話・・・。
イギリス13の植民地(黄色の部分)
マサチューセッツ・ロードアイランド・ニューハンプシャー・コネティカット
ニューヨーク・ニュージャージー・ペンシルヴェニア・メリーランド・デラウェア
ヴァージニア・ノースカロライナ・サウスカロライナ・ジョージア |
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では、アメリカ独立宣言の内容について簡単に見ていきましょう。全部書いても読むのが嫌になっちゃうので大切なところだけ抜粋しますよ。
「我らは次のことが自明の真理であると見なす。すべての人間は平等につくられている。創造主(神)によって、生存、自由そして幸福の追求を含むある侵すべからざる権利を与えられていること。これらの権利を確保する為に、人は政府という機関をつくり、その正当な権力は被支配者の同意に基づいていなければならないこと。もし、どんな形であれ政府がこれらの目的を破壊するものとなった時には、それを改め、または廃止し、新たな政府を設立し、人民にとってその安全と幸福をもたらすのに最もふさわしいと思える仕方で、新しい政府を設けることは人民の権利である。」
まあ、簡単にいってしまえば、「私たちは神様から生存、自由、幸福の追求の権利を与えられているので、それを確保する為に政府がつくられているのであって、その政府が私たちの権利を侵すような場合は、その政府を壊して新しい政府を作らなければならない!」といっています。
このアメリカ独立宣言の起草者はトマス=ジェファソン。
政府が権利を侵害するような政治をおこなっているなら、壊して新しい政府をつくらなきゃならない!という考えは、「市民政府二論」のロックが影響を及ぼしたと言われていますよ。
しかし、このアメリカ独立宣言では、奴隷解放条項は削除されました。まぁ、当時は、黒人奴隷を解放されてしまうと困ってしまう権力者が多くいたので、その条項は削除となったのですね。
彼らが平等の権利を勝ち取るまでにはまだまだ長い年月が必要となります。
<アメリカ独立戦争
>アメリカの領土拡大
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