足利尊氏の肖像画は別人だった!
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足利尊氏といえば、かつては京都国立博物館に所蔵された黒馬にまたがる有名な肖像画のイメージが強かったのですが、どうもこれが別人だったというからビックリ!
教科書にも載っていた足利尊氏の肖像画。それは、鎧を着て馬にまたがり、兜はかぶらず、ざんばら髪。鞘に収めず、刀をそのまま肩に担ぎ、背負った矢の一本が折れているという、かなりのアウトローの出で立ち・・・。
実は、これ足利尊氏じゃありませんでした。と、いわれて見てみれば確かに将軍というよりは、特攻隊長といった感じですね。
この足利尊氏といわれてきた肖像画。近年、研究が進み、馬具や武具をみると「輪違」といわれる紋が描かれていることがわかり、これは高師直(こうのもろなお)のものではないか?と言われ始めました。高師直とは、足利尊氏の側近で、南北朝の動乱の中で、数々の武功を納めた勇猛な武将。
この高師直の最後は、足利尊氏と尊氏の弟、直義とが権力抗争を繰り広げていた際、直義側の武将、上杉能憲により襲われ殺されてしまうのですが、その時の場面を描いたとすれば、折れた矢など納得がいきますね。
ちなみに、こっちが本物じゃない?といわれているのが等持院にある木像。かわいい顔してますね。
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