万里の長城は秦の始皇帝が造り上げたものじゃない?!
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あの果てしなく伸びた、レンガ造りの塀を誰もが一度は写真やテレビで見たことがあるでしょう。
秦の始皇帝は、あれほどのものを何もない所から造り上げたと思われている方も多いかとは思いますが、実は始皇帝は元々あった長城をくっつけて長くしたに過ぎません。
秦の始皇帝が生きた戦国時代には、各国がみな、警戒すべき国境に長城を築いていました。その後、始皇帝は見事、中国を統一。そして、不要となった国内の長城は取り壊し、燕、趙、秦に元々あった長城を連ねて万里の長城を築き上げ、匈奴から攻撃に備えたのです。
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ちなみに、当時の万里の長城は山では石を積み上げ、平地は、土を固めた簡単なものでした。今の立派なレンガ造りの長城になったのは、明の時代(15世紀〜16世紀ごろ)になってから。
現在、テレビや写真で見ている、あの万里の長城は実は、始皇帝時代のものではなく、明の時代に完成された姿なのです。
とはいえ、始皇帝時代に造り上げた、万里の長城建設の大工事もすさまじかったといわれ、その為に民衆の不満が高まり、反乱が起きて秦の国が滅ぶきっかけの1つとなったと言われています |
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