米西戦争(アメリカVSスペイン)
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1898年の米西戦争。米はアメリカですね。では、西は?スペインです。まぁ、上に書いてあるのでわかりますよね。しかし、この米西戦争には、キューバが深く関わってきます。
それでは、米西戦争の原因を少し詳しく見てみましょう。
当時のキューバはスペイン領でした。しかし、この頃はキューバにて独立運動が盛んになっていきます。その中心にいたのがホセ=マルティという人物です。彼は、1895年に戦死してしまうのですが、この独立運動を援助するという口実でアメリカがキューバに介入していくことになります。
そして、事件は起きるのです。メイン号事件・・・。
キューバのバハマ港に停泊していたアメリカ海軍のメイン号が何者かによって爆破!この爆破の犯人については、不明ですが一説によると石炭の自然発火?しかし、アメリカは当然のごとく、この爆破の犯人はスペインの仕業であるとし、両国は戦争状態に突入するのです。
この米西戦争は、アメリカの圧勝。まぁ、本土がすぐ近くにありますし、スペインもかつての海軍大国から落ち目になっていたころでしたので当然といえば当然の結果ですね。
アメリカは、当時スペイン領のグァム、フィリピンでも勝利し、僅か4ヶ月で米西戦争は終結。パリで講和条約が開かれるのでした。
パリの講和条約の内容 |
キューバの独立をスペインは認めること |
プエルトリコ、グァム、フィリピンはアメリカが買収 |
ここで学生さんが間違いやすいのがハワイ。米西戦争中にハワイもアメリカに併合されますが、ハワイはスペイン領であった訳ではありません。ハワイは、もともとハワイ王国という国だったのですが(カメハメ大王で有名)、19世紀にはアメリカからの移住者が増え、クーデターにより大統領も変わるなどしてアメリカに併合されてしまったのですね。ですから、ハワイの併合は米西戦争と同時期ですが深い関係はありませんよ。
話は、もどって米西戦争。この戦争によりキューバは独立を勝ち取ることになります。めでたし、めでたしとキューバの住民が喜んだのも束の間・・・。なんと、キューバも1901年にはアメリカの事実上、保護国となってしまうのでした。
<南北戦争
>セアドア・ルーズベルト
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