明治時代、政府の指導のもと近代化が進められ、日本に西洋の文化が積極的に取り入られるようになり、人々の生活も西洋化していったことを文明開化といいます。
街には赤レンガの洋館が建ち、ガス灯が灯り、人力車が走り出します。食べ物も牛肉を食べる人も出てきて肉食が普及しました。1872年には新橋・横浜間に日本初の鉄道も開通します。
また、新聞、雑誌の発行も進み、暦は1872年から、それまでの陰暦に変わって太陽暦が使われるようになりました。1週間が7日になり、日曜日が休日となったのもこの頃からです。
|
|
また、有名な歌で
「ちょんまげ頭を叩いてみれば、因循姑息(いんじゅんこそく)の音がする。総髪頭をたたいてみれば、王政復古の音がする。散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」
という歌があります。
「ちょんまげ頭の人は因循姑息、つまり昔の風習にまだこだわっている。長髪の人は、ちょんまげよりましだけど、王政復古の頃。ちょっとまだ古いかな。散切り頭にした人は文明開化、新しい流行にのっているね〜。」といった意味です。
|
文明開化の流れ |
1869年 |
人力車が発明される |
1871年 |
散髪脱刀令(さんぱつだっとうれい)が出される。(ちょうんまげをやめてもいいよ、と政府が許可。) |
1872年 |
横浜にガス灯が灯る
太陽暦が採用される
おおやけの礼服が洋装に定まる
日本初の鉄道開通 |
1876年 |
日曜日が休日になる。 |
1889年 |
電話が開設される。業務化は翌年から。 |
|