エーゲ文明
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エーゲ文明とは、紀元前3000年頃から紀元前1200年頃まで栄えた青銅器文明の総称です。クレタ文明やミケーネ文明が有名ですね。あとは、「トロイの木馬」で有名なトロイア文明。キクラディス文明というのもあります。
では、始めにクレタ文明から見ていきますね。
クレタ文明
クレタ文明の全盛期は紀元前2000年頃〜紀元前1400年頃。クレタ島で始まった文明なのでクレタ文明とよばれますがギリシア神話に登場する伝説の王ミノスにちなんでミノス(ミノア)文明とも呼ばれることもあります。
代表的な遺跡は、クノッソスの宮殿。この宮殿には城壁がなかった(未発見)であることから、どうやら外敵に警戒する必要がなく平和な生活をしていたと予想されています。
このクレタ文明を滅ぼすことになるのはアカイア人と呼ばれるギリシア人。紀元前1400年頃にクレタ島に侵入、強奪しクレタ文明は崩壊したといわれています。
ミケーネ文明
ミケーネ文明の全盛期は紀元前1600年頃〜紀元前1200年頃。別名「後期エーゲ文明」とも呼ばれます。この文明は、クレタ文明のいいところを真似ていました。文字などが象徴的ですね。ミケーネ文明で使用されていた文字は、クレタ線文字Bといわれるもの。クレタ文明で使用されていたのはクレタ線文字Aです。つまり、クレタ文明で使用されていた文字をもうちょっと簡単にして使っていたんですね。
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←クレタ文字はこんな感じ |
ただ、ミケーネ文明では、クレタ文明とは違い外敵を防ぐための城塞が見られます。つまり、外敵に脅かされる戦争の時代であったことがわかります。
ミケーネ文明の中心地はミケーネやティリンスやピュロス。これらにそれぞれ王たちが巨石を使った城塞王宮を建設しました。でっかい石をレンガのように積み重ねて城塞王宮をつくったんですね。
このミケーネ文明も紀元前1200年頃に崩壊していくことになります。小国分立の時代だったわけですねど、それらがどんどん滅亡していくんですね。原因は海の民といわれる民族や北方からドーリア人という後にスパルタを建設することになるギリシア人が南下してきたことなどが上げられます。
トロイヤ文明
トロイヤ文明の全盛期は紀元前2600年頃〜紀元前1200年頃。ミケーネ文明では、外敵を防ぐ為の城塞があったと上で説明しましたが、この外敵のひとつがたぶんトロイヤ。
トロイヤ文明では、ギリシア神話の「トロイの木馬」が有名ですね。「ギリシア側の計略によって大きな木馬を城門の中まで運んでしまったトロイヤの人たち。夜になると潜んでいた兵士が木馬の中から出てきてトロイヤは大慌て。結局、トロイヤは負けてしまう」というお話です。
ちなみにこのトロイヤの遺跡やミケーネの遺跡を発掘したのは、シュリーマンという人ですので覚えておきましょう。
>都市国家・ポリスの形成
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