江戸時代が寒かったのはなぜ?
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江戸時代の錦絵を見ると雪景色を描いたものを多く見ますね。現在の東京では雪が積もるのは珍しいですが、江戸時代には両国川や浅草川が結氷したという記録も残っています。
では、なぜ江戸時代は寒かったのか?
地球の気温は暖かい時期、寒い時期を繰り返していきます。縄文時代は暖かくて弥生時代に入ると寒くなり、平安時代頃になるとまた暖かくなっていくといった具合です。このようなトレンドの中、14世紀から19世紀半ばは「少氷期」といわれ寒かったわけです。
おおよそ1850年頃までは、この時期に入りますがそれ以降は温暖化の傾向に向かっていきます。
また、江戸の町だけでいえば、人口が100万を超えていましたので屋根瓦の蓄熱によるヒートアイランド現象のようなものも起こっていたようです。
江戸時代に人々を悩ませたのは、冬の寒さよりも夏の気温の低さだったようで「江戸三大飢饉」はそべて例年よりもさらに気温が下った年でした。当時は、温度の予想などは出来なかったですからね。凶作の影響をもろに受けてしまい人々の生活や幕府の経済を直撃したわけです。
現在では2000年頃からハイエイタスという温暖化の停滞期に入っており気温の上昇の上げ止まりとなっています。しかし、このハイエイタスの期間はおよそ10年から20年と予測されていますので、この時期が終わると再び温暖化が加速するようです。
温暖化を加速させるのはCO2も大きな要因ですので、世界的にこのCO2をどのように減らしていくかも大きな問題です。
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