法家
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法家(ほうか)とは、「人を正すには厳しい法の力が必要であり、主君や国家は法によって民衆を統治すべきである」という思想をもった学派です。
有名な人物で覚えておきたいのが韓非(韓非子・かんぴし)。この人は荀子という人から強い影響を受けたといわれています。荀子というのは、『性悪説』で有名ですね。「人の本質は悪であるから学び、矯正する必要がある」と説いた人です。この性悪説の流れを法家はくんでいますよ。
荀子の性悪説に対して、孟子の『性善説』というのもありますよね。「人は本来、善であるという考えです。」こちらの性善説から法家の考えは生まれづらいでしょうね。厳しい法の力によって国を統治するという法家の考えとは結びつきづらいです。
法家で韓非と共に有名な人物も覚えておきましょう。秦の発展の礎を築いた商鞅(しょうおう)や始皇帝の右腕だった李斯(りし)。法家の一員であった彼らの考えは後に秦という中国を統一した国家のイデオロギーとなっていきます。
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